Google Analyticsはどちらかというと「全体的な傾向」を分析するのに適したツールなのですが、使い方次第で「アクセスしてきたユーザーの一人一人が、サイト内で何をしたか」を調べることができます。今回は、アクセス数が比較的少ないサイト向けのテクニックになりますが、通常とはやや異なったGoogle Analyticsの活用法を紹介します。
訪問者をストーキングする理由
『なぜこの店で買ってしまうのか ~ショッピングの科学~』(パコ・アンダーヒル著・鈴木主税訳/早川書房)という本をご存知でしょうか。
パコ・アンダーヒル氏は、コンサルティング契約を結んだ数々の小売店の業績を拡大させた有名マーケターらしいのですが、彼のやっていることは至極シンプル、かつ強力です。
それはお店に入ってきた一人一人のお客さんを、ビデオで撮影しながら追跡するというもの(もちろん、お客さんには気づかれないように)。早い話がストーキングです(笑)。そうやって、長期間にわたり、コツコツと、お客さん一人一人の動きを記録していくのだそうです。
そんな調査方法なので、当然、撮影したビデオの総時間は相当な長さになってしまうらしく、その後の分析作業の苦労がしのばれるのですが、その結果、
・アルコール品の棚の前に買い物カゴを必要とする客が散見された
といったような、即売上げアップにつながるソリューションがジャンジャン見えてくるのだそうです。
興味がある人は実際に本を読んでいただきたいのですが、同様のことをWeb上でやりたい時に使うものが、まさしく「アクセス解析ツール」ということになります。
ところが、残念なことにGoogle Analyticsをはじめとする多くのアクセス解析ツールは「全体像を把握」したり「トレンドの流れを見る」のには長けているのですが、上記のパコ・アンダーヒル氏がやっているように「個別の訪問者の全行動を記録する」のは苦手です。
そこで、今回は応用的な使い方をすることで、Google Analyticsで個別ユーザーの動きを追う方法を紹介したいと思います。
ちなみに今回のテクニックは、1日のアクセス数が50~200くらいのサイト向けです(でも世の中のWebサイトのほとんどはだいたいそれくらいじゃないかと思います)。アクセス数が1日に数千、数万もあるサイトの場合は、時間がいくらあっても足りませんので、他のことをしてください(笑)。
それでは、はじめます。
編集部注:今回の記事では、タイトル、本文中に「ストーキング」という言葉が使われておりますが、あくまで文章表現上のレトリックとして「ストーキング」という言葉を利用しております。ご了承ください。
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伊草 淳(イグサ ジュン)
1979年神奈川県生まれ。成城大学経済学部卒。雑誌編集者、Webディレクターを経て、現在は不動産デベロッパーに勤務。不動産管理業務と併せ、自社サイトの制作および運用を担当。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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