メルマガ配信における個人情報の考え方
メルマガ配信にはほとんどのケースで、個人情報の取り扱いが発生するため、その点に十分注意して運用をしなければいけません。さらに、2008年の特定電子メール法改正で、ユーザーデータの取得や取扱い方法に関する規定はますます厳しいものになってきています。
特定電子メール法改正の内容とその影響
特定電子メールとは、「営利目的の団体又は営業を営む場合における個人」である送信者が「自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として送信する電子メール」のことです。従来の特定電子メール法では、オプトアウト方式(事前にユーザーの同意を取得しないで、配信メールに配信停止方法を記載する)が認められていましたが、2008年の改正では、(1)オプトイン方式(事前にユーザーの同意の取得する)の義務付け、(2)同意記録の保存、(3)表示義務の3つが新たに規定され、より厳しいものとなりました。
このような法律の整備によって、企業からのメールに対するユーザーのプライバシー意識も高まっています。適法であることはもちろんですが、よりユーザー視点に立った整合性のある運用が必要となってくるでしょう。
メルマガ配信で扱う個人情報って?
メルマガ配信で毎回使用するEメールアドレスは個人情報です(※)。その他、氏名、住所など、取得する情報が増えれば、それだけ取扱う個人情報も増加します。特にメルマガの文面にユーザーの情報を差込む場合は、メールの文面自体に個人情報が記載されることになります。配信先を間違えただけで個人情報の漏洩となる可能性があるため、取り扱いには十分に注意する必要があります。
※個人を特定できないようなEメールアドレス単体だと個人情報ではない、という考え方もありますが、本コラムではリスト化された個人情報として扱っています。