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ブログから導く消費者の生の声!クチコミデータ有効活用への道

クチコミデータの活用はブログの性質理解から!

「この商品の反響を調べてまとめといて」─突然の命令。さて、あなたはどう調べますか? ブログの登場によりネット上に消費者の声は溢れています。しかし肝心のクチコミデータの活用方法は、まだまだ暗中模索の状況。そこでこの連載では、クチコミデータを有効活用するためのイロハを解説していきたいと思います!

アンケートの回答を信じられますか?

 アンケート会社に登録してインターネット上のアンケートに答えた経験は、多くの人が持っているのではないだろうか。アンケート会社に発注した企業は、それらのアンケートを元に、自社のホームページの印象や、自社製品の認知度を知りたがっているのだろう。

 しかしアンケートに答えている側にしてみれば、そんな事はどうでもよい。単に懸賞品が欲しいだけであれば、なるべく時間を短縮してアンケートに答えているのが関の山かもしれない。あまりに質問項目が長いとうんざりし、アンケートの後半は文章を斜め読みし、もっともらしい答えを即座に判断して選択していることも容易に想像できる。企業のホームページを見る時間は数十秒。その数十秒でもっともらしい事を考えて書く。企業がこれを参考に次の戦略を考えているとしたら、滑稽ですらある。

 かつて所属していた会社で、500人程度のアンケートを元に会社の人間全てを集め、次の戦略を練るための参考資料として用いている場に遭遇したことがあった。500人の「答えるとお金がもらえる」というモチベーションで回答している人たちの意見を参考に次の戦略を立てる。しかも会議に参加している人たちは、その材料を鵜呑みにディスカッションをしているように見えた。

 そこで、アンケート調査を依頼した担当者に聞いてみると、「他にユーザーの生の声を得る手段がない」のだそうだ。そして500人以上のアンケートになるとお金がかかりすぎてしまうのでできないという事だ。

 このように生の声というのは本当に得難いものである。

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この記事の著者

磯部 拓(イソベタク)

1971年生まれ、博士号を取得後アテンション入社。現在は株式会社アテンション戦略企画部に所属し、マーケティングリサーチ、分析、レポーティングサービスを行う。また「恋愛専門ドットコムα版」の作家兼ディレクションを行い「...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/05/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/1183

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