ソーシャルメディアでの“おもてなし”を求め「モニプラ」活用に辿りついた
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BtoCでは、どのように販促活動を行ったのですか?
金森
ソーシャルメディアを活用したマーケティングをメインに実施しました。
事業開始当初から、カフェ時代に培った「おもてなし」の精神をECでも活かせないかと考えていました。具体的には、Web上で消費者と会話しながらつながりを形成していくことで、最終的に販売へつなげていくというような施策です。一方で、BtoBの頃に、SEM施策に頭打ち感を感じていたことと、毎日の数字とのにらめっこに少し飽きていたことも事実でした。
また、この頃ソーシャルメディア経由のサイトへのアクセスが増えてきており、このような背景もソーシャルメディアをマーケティングの基盤と考えるうえで、自信となりました。
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BtoCの事業を始めるタイミングが、ソーシャルメディアが注目され始めた時期とちょうど重なったのですね。
金森
そうなんです。2009年にBtoCを開始し、まずはTwitter上にショップのアカウントを作成し、運用を始めました。
約3ヵ月でフォロワー数は5,000人を超えるくらいまでになったのですが、Twitterを運用していくうちに、フォロワーは販売するためのリストではないと気付いたのです。
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他にもソーシャルメディアを活用していたのですか?
金森
Facebookのファンページも試験的に開設し、運用しましたが、当時は今以上に日本での認知度は低く、商用的な利用は難しいと考えました。
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なるほど。その他の手法に関しては検討しなかったのですか?
金森
当然、有名ショッピングモールへの出店も検討しましたが、BtoCを始める際に自分が求めていた“消費者とのつながり”という考えとは相反すると考え、やめました。
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あらゆる施策を検討していたんですね。最終的にどの手法を選ばれたのですか?
金森
消費者との会話やつながりを重視した末に、辿り着いたのがアライドアーキテクツ株式会社(以下、アライドアーキテクツ)の運営するソーシャルメディアマーケティングツール「
モニプラ」でした。
モニプラでは、Facebookで実現できることがすべて実現できるうえに、消費者とのつながりを形成するための仕組みが用意されていました。
ソーシャルメディアを介して消費者と会話し、ファン形成のための活動をすることは、SEMとは異なる面白さがあり、新たな挑戦になるのではないかとワクワクしました。まさに、自分が求めていたプラットフォームがここにあったという感じがしましたね。
また、モニプラを活用し、ブロガーにブログ記事を書いてもらうことで被リンクの獲得にもつながるので、SEO対策の一環としても投資は回収できると考えました。
AROMAS COFFEE MARKETがファンサイトを開設しているソーシャルメディアプラットフォーム「モニプラ」
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モニプラを活用してソーシャルメディアマーケティングに本格的に取り組み始めたということですね。
金森
そうです。それと、私がモニプラへの出展を決めるタイミングで、アライドアーキテクツからモール型のソーシャルコマースサイト「
品品(シナジナ)プレミアムモール」のサービスリリースの案内もあったので、モニプラによるソーシャルメディアマーケティングの受け皿としてシナジーが期待できるのではないかと考え、品品プレミアムモールにも出店を決めました。
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アライドアーキテクツの運営する2つのソーシャルサービスを利用してみて、実際にどのような効果がありましたか?
金森
まずモニプラに関しては、開始2ヶ月半で約1,000名のファンブロガーをACMのファン会員として集めることに成功しました。
モニプラ上では、消費者とのコミュニケーションを活性化するために「イベント」と称した“コーヒーの試飲モニター”を募集しているのですが、予想以上に反響がありますね。
また、モニターの方から商品に関する嬉しいお言葉をブログでいただいたり、コミュニティサイト内へのカキコミを通じて消費者と会話ができたりと、着実に消費者とのつながりを形成できている実感があります。
そういえば、この前はファンブロガーの方が、うちのお店のコーヒーを購入して、飲んだ感想を善意でブログに投稿してくれました。