日経BPコンサルティングは、昨年10月に「Webブランド調査2011-I」を実施した。その結果、ウェブサイトの総合的なブランド力を示す「Webブランド指数」ランキングの1位は「Yahoo! JAPAN」、2位は「楽天市場」となり、1位との差はわずか1.7ポイントだった。前回調査(2010-IV)のスコアと比較して最もスコアが上昇したのは、ウェブ専業の会員制格安旅行代理店「トクー!トラベル」で、前回の706位から一気に429位にランクアップしている。
1位の「Yahoo! JAPAN」はコンバージョン指数のスコアを最も伸ばした企業で、特に「会員登録、メールマガジンの購読」の得票率が上がっている。同社は昨年、Tポイントを発行するカルチュア・コンビニエンス・クラブや、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイと業務提携しており、提携先との「Yahoo! JAPAN ID」等の共有化が進んだことが、会員獲得につながっているものと考えられる。
また、前回調査と比較して最も平均スコアが伸びた業界は「金融」で、2.5ポイント以上上昇した15サイトには、「ダイナーズクラブカード」「JALカード」「アメリカン・エキスプレス」「コスモ・ザ・カード」「ソニーファイナンス」「楽天KC」の6つのクレジットカード会社のサイトが含まれていることから、カード業界がウェブサイトの活用に力を入れていることがうかがえる。
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