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一歩先行くSEO/SEM、サーチマーケティング・イノベーション

サイトリニューアル時に見直したい、見落とされやすいSEO7つのポイント

 近年、SEOと言うと、コンテンツの最適化やリンクビルディングばかりが話題になりがちです。しかし、サイトの構成やデザインなどが最適化され、検索エンジンに正確にインデックスされてこそ、それらは効果を発揮します。今回は、そうしたサイトやデザインなどに関して見落とされやすい、SEOのポイントについて考えてみます。サイトリニューアル時などに、ぜひ見直してみてください。(バックナンバーはこちら)

サイト構築やページデザイン改善時は絶好の最適化チャンス

 SEOと言うとコンテンツの最適化やリンクビルディングが話題になりますが、これらはサイトの構築状態やWebページのデザインなどが最適化され、検索エンジンに正確にインデックスされてこそ効果を発揮します。SEOがマーケティングの一部として考えられるようになってきたのは良い事ですが、その為に見落とされやすくなってしまったSEOのポイントがあります。

 新しくサイトを構築する時やデザインを更新する時に、SEOをあまり考えていないケースをまだまだ散見します。いったん作成したものを後から最適化するよりも、最初からSEOのポイントを踏まえたデザインに仕上げる方が、コスト・時間の両面で効率的なのは言うまでもありません。今回紹介するポイントを、ぜひサイトリニューアル時などに見直してみてください。

(1)ファイルサイズやダウンロード速度に気をつける

 数年前までファイルサイズは100KBが適当だと言われていました。GoogleやBingは今では100KB以上のページもほぼ問題無くインデックスするようになりましたが、百度などファイルサイズに制限をかけているエンジンもまだあります。百度の検索結果で、たまに一部しかキャッシュされていないページがあるのはこのためです。

 インデックスできても、ページのダウンロード時間が長いものは、ランキングに悪い影響が及びます。ダウンロード時間には、ページが使う画像や関連ファイルのダウンロード時間も含まれます。ブラウザですぐに開くページも、背景で色々なファイルやコードの実行に結構時間がかかっている場合があるので、気をつけてください。

 ページのダウンロード速度を調べるためのツールとしては、Firefoxプラグイン「Firebug」のアドオンとして利用できる「YSlow」(米Yahoo!提供)や「Page Speed」(Google提供、Chrome版も先日公開)などがあります。

「Firebug」のアドオン「YSlow」などを使えば、ページダウンロードの速度と問題点が確認できる
Firefoxの無料プラグインFirebugなどを使えば、ページダウンロードの速度と問題点が確認できる
Chrome版「Page Speed」:100点満点で評価され、改善のアドバイスが表示される
Chrome版「Page Speed」:100点満点で評価され、改善のアドバイスが表示される

(2)Flash/画像などインデックスの可否見極め&最適化を行う

 Webページの見た目をよくしたり、ナビゲーションなどでのユーザビリティ向上させるのに、Flash、JavaScript、画像などを使うのは効果的です。Flashは近年、最適化できるようになってきましたが、最適化が必要だと制作会社や担当者に要求しなければ考慮されないのが現実です。Flashの最適化についてはこちらを参照してください。

 JavaScriptはヘッダーメニューをはじめ、Webページに表示させる色々なパーツ(アクション)作成によく利用されます。JavaScriptを利用するうえでは、次の2点に気をつけてください。

  1. JavaScript内のリンクを検索エンジンはクロールしない
  2. 使用するJavaScriptの数が増えたり、1つ辺りのサイズが大きかったりすると、ページサイズが大きくなる(複数ページで共通で利用し、サイズの大きなものは、別ファイルとして設定するといいでしょう)

 また、画像に使うALTタグは、画像検索には有効ですが、Webページの最適化としては「無いよりはまし」程度に考えておいた方がいいでしょう。

(3)カテゴリー分類&サイト内リンク構築に気をつける

 ページ数が特に多いサイトでは、まずカテゴリや製品の分類を決定し、それをサイトの構造に反映させるのが一般的だと思います。この時点で分類名として使った言葉が、そのまま各ページのタイトルやナビゲーションに使われるケースが多く見られます。

 しかし、SEOを気にせずカテゴリや分類を決定した場合、いったん完成した最適化対象ページのタイトルやリンクのアンカーテキストに対して、キーワードが入るように書き直すという作業が発生してしまいます。いったん決定した分類を変更するのは、サイト全体に影響する大変な作業です。そのため、最初からカテゴリやサブカテゴリの分類にキーワードを反映させておくことをお勧めします。これをしておけば、ページのタイトルやナビゲーションを最適化した形でサイトを作成することができ、後の最適化作業が楽になります。

 また、検索エンジンは、サイト内の深い階層やリンク数が少ないページもクロールしてインデックスしますが、特にGoogleはサイト内のページの階層をアルゴリズムに取り入れているため、トップページからの階層が下がれば下がるほど、ページが上位にランキングし難くなります。分類をそのままサイト内のリンク構築に反映させた縦のリンクだけでなく、関連カテゴリ内の製品間など横のリンク構築を考えてサイト内リンク数を増やす工夫をすれば、ロングテール・キーワードでのランキングに効果があります。

改善の例:ナビゲーション上のカテゴリは細かく設定した場合でも、
URLの階層を浅く設定したり、サイト内のリンク数を増やすことで対策を行うことが重要
改善の例:ナビゲーション上のカテゴリは細かく設定した場合でも、URLの階層を浅く設定したり、サイト内のリンク数を増やすことで対策を行うことが重要

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この記事の著者

ハント肇子(ハントモトコ)

 1998年にAJPRを設立以来、世界各地の企業に対してインターネットをベースとした日本市場向けマーケティングを指導。日本及びアジア各地の知識を活かしたサーチマーケティング・コンサルティングサービスは、世界的に有名な企業のサーチマーケティング・キャンペーンを成功へと導いている。また、世界各地のカンフ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/05/19 11:00 https://markezine.jp/article/detail/13738

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