ネイバージャパンが運営する「NAVER まとめ」は、インターネット上のさまざまな情報を自由に組み合わせて、まとめて保存・紹介することができる“まとめサービス”のひとつ。国内の主なまとめサービスとしては、ツイッターのツイートを集約する「Togetter」、生活に関するノウハウを共有する「nanapi」などがある。
「NAVER まとめ」は2009年7月にオープンし、2010年11月には、まとめページを作ったユーザーに広告収入を還元するインセンティブプログラムを発表して大きく訪問者数を伸ばした。今年3月には編集の自由度を拡張するリニューアルが実施され、ツイッターの情報も集約可能となっている。その直後に発生した東北地方太平洋沖地震では震災関連のまとめページが多くの訪問者を集め、同月の訪問者数は750万人を突破し、4月に入っても訪問者数は700万人を維持している。
また、「NAVER まとめ」の流入元サイトの上位を見ると検索経由の流入の割合が大きいのが特徴となっており、1位は「Yahoo!検索」(38.3%)、2位は「Google検索」(34.2%)が圧倒的に多い。ネットレイティングスは、「まとめサービス」を、検索エンジンに不足していた「テーマ」という概念を補足するサービスと位置づけ、価値の高い情報へのリンクを束ねた「まとめページ」は、ブログやソーシャルメディア上で共有しやすく、結果的に外部サイトからのリンクを獲得しやすい構造になっていると指摘している。
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