2010年度の媒体別広告出稿状況
日経BP社の「日経デジタルマーケティング」とディーツー コミュニケーションズ(D2C)は、国内上場企業と有力未上場企業、計4086社を対象に5月にアンケートを実施し、540社から回答を得た。
2010年度の広告費を「100」としたときの2011年度の広告費は、回答企業全体平均で「100.22」となり、前回調査時の「100.43」とほぼ変わらない結果となった。媒体別の増減を見ると、もっとも「増やす」の割合が高いのはPC広告の23.5%、フィーチャーフォン広告は9.8%、スマートフォン広告は11.7%となった。
マス媒体では、もっとも「増やす」の割合が高かったのはテレビ広告の10.4%。「減らす」の割合がもっとも高かったのは新聞広告の23.2%。また、すべての媒体で、「減らす」の割合がもっとも低かったのはスマートフォン広告の3.7%。
フィーチャーフォンを上回る、スマホ広告利用意向
2010年度は回答企業全体の17.2%がモバイル広告を出稿し、BtoC企業では30.8%に達している。このうち、フィーチャーフォンには、全体で16.9%、BtoC企業では29.9%が出稿している。一方、スマートフォンは、全体で4.1%(前回0.9%)、BtoC企業では8.1%(前回1.7%)が出稿しており、出稿企業が着実に増加している。
フィーチャーフォン広告の未出稿企業に利用意向を聞いたところ、全体で13.5%、BtoC企業では28.0%の企業が今後「利用意向あり」と回答。スマートフォン広告の未出稿企業では、全体で23.8%、BtoC企業では43.3%が「利用意向あり」としており、フィーチャーフォン広告、スマートフォン広告とも、今後も出稿企業が増加していくと考えられる。
スマートフォンアプリについては、「対応済み」とした企業は全体の7.4%、BtoC企業で12.0%となった。対応済みの企業と合わせるとBtoC企業では48.7%となり、半数近くのがスマートフォンアプリへの対応に必要性を感じていることがわかった。
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