アパレル(衣類)の販売では、ZOZOTOWNを筆頭にしたネット通販の台頭や、東京都心で百貨店が相次ぐ撤退を決める一方、関西で百貨店出店競争が激化するなど店頭販売も大きな転換期を迎えている。そんな中、メディアインタラクティブは7月上旬に、東京、大阪、愛知、福岡の10代から50代の男女500名を対象に「アパレルの消費動向に関する意識調査」を行った。
服の購入場所については、「ファッションビル・駅ビル・複合商業施設」が67.4%で1位。これに「インターネット通販(PC)」(51.2%)、「アウトレット」(40.6%)が続いた。7割近くの人が大型の商業施設で購入する一方、ネット通販の利用も過半数を超えている。この傾向は年齢・性別を問わずほぼ同じ比率で推移しており、50代でもネット通販の比率が30%を超えている。また、「アウトレット」での購入比率は全体に男性のほうが高い中、20代女性では65.1%と男性を上回っている。その一方で、「モバイル通販」は2.2%と振るわない結果となった。
ネットで衣類を購入する理由については、「じっくり選びたい」「買いに行くのが面倒」の2つに分かれた。特に女性は「じっくり選びたい」とする人が多い。ネットでの購入で重視する点ベスト3は「価格」「デザイン」「送料が無料」。ネットに限らず、衣類購入の後押しになることとしては、「価格」「デザイン」「試着した時の感覚」が上位を占めた。
今年の夏服の購入予算については5000円から1万円が最多となったが、回答には地域差が見られた。最もお金を使うのは「東京都」で20,764円。最もお金を使わないのは「愛知県」で10,080円。ケチの代表格として知られる大阪(12,404円)よりも厳しい結果となった。
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