外資系メーカーのマーケターがプライベートコーチサービスで起業!
――マーケター出身のベンチャー起業家は、なかなかいないと思います。
「もともと起業家志望で、マーケターになる前、19歳のときに一度起業しています。1人はシリコンバレーのベンチャーキャピタル出身、もう1人は京セラ出身のエンジニアと、自分よりも年上の社会人2人と創業チームを組みました。当時19歳の僕はそのとき何も持っていなくて、自分の強みとは何か、考えさせられました。
突き詰めると、ビジネスとは、マーケティングとファイナンスで成り立っているのではないかという考えに至りました。そして、マーケティングは心を扱うもの、ファイナンスは数字を扱うものだと。
それなら、僕は心を扱うほうに携わりたいなと、マーケティングのプロになるべく、ユニリーバ・ジャパンに就職しました。市場調査、製品開発、広告プロモーションにかかわるさまざまなことを経験させてもらいましたが、2年間で退社し、2007年1月に起業しました」
――2年で辞めてしまうには、もったいない会社だと思いますが……。
「同期にも『早っ』と言われました(笑)。いちばんの理由は、『Cyta.jp』のビジネスモデルを思いついたことですね。思いついた日の夜は、興奮して翌朝まで眠れなかったのをよく覚えています。
それから、ネット業界に可能性を感じたことも大きいです。起業当時、Googleが巨大帝国になり、Facebookも登場して、何かが起こりそうな気配が漂っていました。消費財産業では、もうそれほど大きなイノベーションは起きないでしょう。でも、インターネット産業は違う。人々の日常生活を変え続けていくし、大企業がベンチャー企業にあっという間に倒される下克上の世界。そう思っていました」(続きはCAREERzineでご覧ください)