「いいね!」数の加速度でサービスに自信を持ち、起業
――Google出身、27歳で起業。輝かしい経歴ですが、その経緯を教えてください。
「大学時代に、DeNAとGREEでアルバイトをしました。どちらも、まだソーシャルゲームができる前で、社員数は少なかったんですが、粒ぞろいというか、本当に優秀な方ばかり集まっていました。人もプロダクトも、おそろしいくらいのスピードで成長していくのを目の当たりにして、大きな影響を受けました。僕も、自分が作ったサービスを大きくして、仲間を増やしていきたいと思ったんです。
2009年に早稲田大学の人間情報科学科を卒業、新卒でGoogleに入社します。Googleを選んだのは、ネットサービスを作る人間として、一度はネットの中枢に身を置きたいと思ったからです。いわゆる営業推進部のような部署で、セールス全体のパフォーマンスを最大化するプラットフォームを設計していました。
個人的なサービス作りは、大学時代から。2007年頃には、外国人向けに日本語をクイズ形式で学べるFacebookアプリを作って、ちょっと人気が出たこともありました。Googleに勤めながらもサービス作りは続けていて、『ソーシャルランチ』を思いついたのは2011年3月です。そこから1ヵ月半で実装、5月にアルファ版をリリースしました。『いいね!』の加速度などを見ていて、これはいけるだろうと実感しましたね。また、Facebookブームにも後押しされました。やるなら今しかないと、8月に起業しました」
――10月19日に正式公開となった「ソーシャルランチ」はどのようなサービスですか?
「簡単にいうと、まだ知らない人とランチをするきっかけを提供するサービスです。ランチって、どうしてもいつも同じメンバーで済ませてしまいますよね。そうではなく、いつもと違うメンバーで意見交換したりすることで、もっと価値ある時間に変わると思うんです。『ソーシャルランチ』の使い方は簡単で、Facebookでログインし、ペアを作り、ランチをしたい場所を決めます。すると、自動的に、別のペアがリコメンドされます。そのペアとランチをしたいと思ったらリクエストを送り、承認されればランチのアポがとれる仕組みです。
『ソーシャルランチ』の技術的なキモの部分は、マッチングアルゴリズムです。あまり詳しくはいえませんが、『このペアだったらランチをしてみたいな』と思うような、そして実際にランチをする機会が増えるようなアルゴリズムになっています」(続きはCAREERzineでご覧ください)