アフィリエイトサイトが「魅力」に感じるポイントとは?
「報酬が高ければ魅力的」――。そんなに単純ではありません。特に、ある程度経験値がある中堅~ベテランアフィリエイトサイトであれば、報酬率・金額だけに惑わされることはないでしょう。
なぜなら、どんなに報酬率や1件あたり報酬金額が高く設定されていても、「成果ゼロ」では、結果として生じる報酬金額はいつまでも「ゼロ円」だからです。また、いくら自分のサイト上にバナーをたくさん張り付けても、訪問者がそれをクリックして提携ECサイトに行ってくれなければ何も始まりません。アフィリエイトは「掛け算」なのです。訪問者が興味を持ってくれ、さらに実際に商品を買ったり資料請求してくれて初めて「成果報酬」が発生するので、そこがダメだと報酬率や1件あたり報酬金額の高さには全く意味がないのです。
企業側から見ると、「売れなければ1円も広告費を支払わなくていい」アフィリエイトプログラムは、アフィリエイトサイト側から見ると「手間をかけてページを作ってもタダ働きになるかもしれない」リスクを抱えているということを認識しておいてください。
では、魅力的なアフィリエイトプログラムとはどのようなものなのでしょうか。以下にポイントをあげます。
- その企業や商品が一般によく知られていて、安心して買ってもらえる(知名度・ブランド)
- サイト訪問者が興味を持ち、購入につながりそうな商材を扱っている
- 成果につながりやすい報酬条件となっている/複数の報酬条件が設定されている
- 初回購入者のハードルを下げるような商品や仕組みがある(お試しセット/返金システムなど)
- 使いやすい/興味そそるリンクがきちんと用意されている
- 企業・担当者のアフィリエイトプログラムへの取り組みに熱心さを感じる
- ボーナス・特別報酬など提供してくれ、努力が報われる
また、APIを活用しているアフィリエイトサイトであれば、その対応状況次第で提携するかどうかを決めることでしょう。
複数の報酬設定を行うことができるASPも多いので、例えば「購入金額の3%」「(新規顧客限定)お試しセット購入の場合は1件500円」といったように、二重に条件設定しておくのもありです。
敷居を下げるがリスクもある「クリック報酬」
ただ気を付けないといけないことがあります。なかなか提携サイトが増えないでいると「クリック報酬もつけるといいですよ」とASPの担当者から提案されることがあります。購入成果まではなかなかつながらない初心者アフィリエイトサイトでも、クリックだけで数円が入ってくるならと敷居が下がり、提携してもらいやすくなるためです。
ただクリック単価は、「薄く広く不正される」リスクがあります。コストパフォーマンスを急激に悪くしたり、提携の「数」はとれても「質」という面では全然ということもあるでしょう。
そこを承知の上での期間限定導入ならいいのですが、クリック報酬を導入する際には慎重に、コストパフォーマンスの推移もきちんとチェックしながら進めていきましょう。
