MVT(マルチバリエイトテスト)が注目される理由
Webサイトを運営する企業であれば、どの企業もWebマーケティング投資から最大のリターンを得たいと考えるはずです。最大のリターンを得るためには、適切なユーザに対して適切な情報を発信し(ユーザがサイトで自身の問題を解決できるようにし)、ユーザがストレスなくサイト内を動けるようにする必要があります。また1コンバージョン獲得単価などのマーケティング投資に対する効果を最適にする必要があります。
Webマーケティング投資対効果の最大化のために、多くの企業がSEO対策をし、リスティング広告をはじめとする広告に投資し、アクセス解析ツールを活用しています。サイト構築に際してペルソナを用いてユーザ中心設計を行い、ユーザビリティやアクセシビリティを意識しています。
そんな中、なぜMVTが注目を集めているのでしょうか?
集客コストの増大
リスティング広告費の高騰、バナー広告のクリック率の低下など、集客コストが年々高まっています。このような状況に対して、アクセス解析ツールを活用してこまめに媒体やワード選定を行っても、なかなか集客数を増やすことができない、コンバージョン数やCPAを改善することができない企業が出始めています。
このような状況の中で、改めてサイトのコンバージョン誘導力が注目されています。コンバージョン数やCPAは、集客のパフォーマンス×サイトのコンバージョン誘導力であるためです。
サイトのコンバージョン誘導力を高めるためには、アクセス解析ツールを用いてユーザのコンバージョンプロセスにおけるボトルネックを特定し、それを改善することが基本的な流れですが、その改善をより最適に行うために、MVTが活用されています。
日本においては、サイト側の改善手法としてLPO(ランディングページ最適化)が注目されていますが、アメリカを中心とした海外ではキャンペーンのランディングページだけでなく、トップページやカテゴリトップページ、登録フォームや商品詳細ページなど、サイトの様々な重要ページをMVTを用いて最適化する、というサイト最適化の考え方が浸透しています。
MVTについてのおさらいはこちらから→eBayの事例から学ぶ「ページ最適化」最新動向