人事・採用担当者必見! ソーシャルメディアを活用した内定者フォロー
"Facebookはメディアだから、広告でしか活用できない”
このように考える採用担当者の方は多くいます。
しかし、前回の記事のように、スクリーニング手段の1つとして活用することで、選考ステップでも十分に効果を発揮する可能性はあります。今回は、「選考後の内定者フォロー」における、ソーシャルメディアの活用方法について説明したいと思います。
“内定を出すこと”はゴールではありません。昨今、就職活動をして内定を獲得したものの、起業やスタートアップに参加し、内定を辞退する学生も増えてきました。他社からヘッドハンティングされる学生すらいます。優秀な学生は、常に自分のステップアップやチャンスを探しています。だからこそ、企業も選ばれ続ける工夫をしなければいけません。
内定辞退を防止するためには、2つの方法があります。1つ目は帰属意識を持たせること、2つ目は仲間意識を持たせることです。
ソーシャルメディアを活用した内定者フォロー方法[1]
内定者と会社とのコミュニケーションを継続し、帰属意識を醸成する
内定者とは、学生でもあり、内定先の企業の一員でもある、とても曖昧な存在です。人事・採用担当者は、研修や、内定者プロジェクト、社内限定のイントラネットやSNSへの参加資格を与えることで、会社側が仲間だと思っていることを伝えていきます。内定者は、会社の一員として振る舞うことにより、自然と帰属意識が芽生えていきます。
ソーシャルメディアの活用例としては、たとえば、Facebookのプロフィール欄に、勤務先として企業名を入れることを推奨する企業があります。ほかにも、翌年度の採用Facebookページに、内定者としてコメントすることを推奨したり、内定者自らが就活イベント等を開催し、積極的に活動している様子もよく見受けられます。
もちろん、以前からもこのような動きはあったと思いますが、Facebookを始めとするソーシャルメディアによってつながりが可視化され、さらに実名制であることから、信頼性が高まったのではないでしょうか。
就活生も、採用HPにある「内定者の声」よりも、ソーシャルメディアでの「内定者のコメント」の方に信憑性が高いと感じるようです。採用HPの裏にはサーバーしかありませんが、ソーシャルメディアの裏には「人がいる」ことを、就活生も理解してきているのではないでしょうか。(次ページへ続く)