トップ面以下のリニューアルのポイントは?
トップ面以下リニューアルの要点は下記のようにまとめられる。
- トップ面以下のリニューアルのポイント
- スーパーバナーを廃止(一部掲載面に関しては残る) → コンテンツ及び広告枠が全体的に上部に
- ラージスクエアのサイズを拡大(240px×240px→300px×250px)
- Yahoo!JAPANを中心としたネットワークの形成 → 広告枠のネットワーク化により情報提供サイト(パートナーサイト)にも広告が掲載
上述したように、日本のインターネット業界の雄であるYahoo!JAPANはトップ面を中心に生まれ変わろうしている。リニューアルがユーザー・広告主・広告代理店、さらにはその他の媒体社に与える影響は決して小さくはない。Yahoo!JAPANがインターネット業界において不動の地位を築いた要因は、圧倒的なユニークユーザー数とPV数によるところが大きい。サイトの顔ともいえるトップページのリニューアルを、Yahoo!JAPANを利用する月間4,980万人のユーザーはどう受け止めるのだろうか。
新生Yahoo!JAPANは広告主に受け入れられるか?
対象ユーザーにはアンケート調査も行われており、現時点で集まった意見の中には「慣れていない」といったデザインの変化に対する戸惑いも寄せられているという。ユーザーの量と質が媒体の生命線となり得ることは言うまでもないが、今回のリニューアルにより、ユーザーのYahoo!JAPANに対するロイヤリティーはより高まるのか、それともその逆なのか、非常に楽しみである。さらに、Web広告への知識やノウハウが豊富となった広告主に、リニューアル後の新しい広告枠は受け入れられるのか。ユーザーからのダイレクトなレスポンス(CPA)を求める広告主は、効果が見込めなくなったと判断した瞬間、Yahoo!JAPANへの出稿を控えるかもしれない。
また、対グーグルを意識した広告枠のネットワーク化は、広告主により多くのユーザーにアプローチできるチャンスを与える一方、ネットワーク媒体のユーザーが流入してくることによるユーザーの質の低下という懸念も生む。それら広告主を多数抱える広告代理店に関しては言うまでもなく、市場を牽引するYahoo!JAPANのリニューアルは、各媒体社にとっても衝撃が大きく、各社がどう動くか非常に興味深いところだ。Yahoo!JAPANのリニューアルとともに、市場の動きに注目が集まる。