ソーシャルスキルの高い欧米人とは違う、日本独自の成功事例を
「fMC」で強調されたのは、フェイスブックで行われているのは「会話」であるということ。そこで情報を発信するには、マーケターはその会話に加わることが必要になる。そして、一方向的な「広告」ではなく、Facebookページで語られる「記事=ストーリー」が重要になる。
マスメディアの広告が、かつて店舗と顧客の間に見られた一対一の関係性を壊してしまったが、われわれがそれを再構築する、とフェイスブック側は主張する。そのためには、企業、ブランドは、いかにユーザーが関心を持ち、シェアしたくなるようなストーリーを提供できるかが問われることになる。
フェイスブックの日本担当グロースマネージャー児玉太郎氏は、フェイスブックにおけるマーケティングについて「直近の購買につなげるのではなく、顧客とじっくり関係性を構築していくこと」が重要だと語る。
しかし、質疑応答では「日本人はおとなしい。アクションが少ないという特徴がある。日本の企業が海外の事例をそのまま活かしてうまくいくのか、日本なりのソーシャルビジネスモデルはどうつくっていくのか」という問いが投げかけられた。
これに対して児玉氏は、「そういう傾向はみられると思う」と肯定したうえで、「アメリカ、海外の方は“ソーシャル”というものに対して子供のころから練習している。いろんな人種の人たちがいるなかで、うまくつきあえるソーシャルスキルがあります」と説明。
そのうえで「日本人には、日本人特有のコミュニケーションがある。クイズなどでは、アメリカにはないコンテンツを活用しているものもある。アンケートも好まれている。そういう事例も含めて(日本ならではの成功事例を)発表したいと思っています」とコメントした。