フェイスブックでは、マーケターは友達と競合する
フェイスブックでのコミュニケーションで、マーケターが留意すべき点について、アジア・パシフィックのマーケティングを担当するメグ・スローン氏のセッションでさらに詳しく説明された。
スローン氏は「マーケティング、広告関係者は誤解しています。人々はつながるため、楽しむためにフェイスブックを使っているのです。パーティみたいに友達が集まっているところに、マーケターが来て邪魔をする。フェイスブックでは利用者の友達と競合することになるのです。でも、それでは勝てませんよね?」

そして、フェイスブックでのコミュニケーションにおいて、マーケターが頭に入れておくべき事柄を次のようにまとめた。
- マーケターは、ユーザーの友達と競合することになる
- 関係は時間をかけて軽いやりとりで構築する
- 人は、なぜ人と話すのか
フェイスブックにおける「関係性」は、軽いやりとりを通して長期間かけて育てるもの。マーケターが注目を集めることは、ユーザーの邪魔になることもあるため、そこからちょっと後ろにひいいて見てほしいと語る。
そこでカギになるのが「頻繁で軽量なインタラクション(Frequent Light Interaction)」。つまり、ちょっとした会話である。スローン氏は、人はなぜ会話するのかを考えると、以下のようにまとめることができるという。
- 生活を円滑にする
- 共通のつながりを見つける
- 他の人を助ける
- 自分の個性を築く
人々が日々フェイスブック上でかわす膨大な会話の背景には、こうした目的が隠れている。スローン氏は、「波及効果を生み出すコンテンツはどうやって作ればいいのか」を考えるとき、上記のポイントを考えてほしいと語る。そうすることで「人々の会話の一部となることができるのです」と締めくくった。