SNSは見なくても、受信箱はチェックする、という人がまだまだ多いのです。
TwitterやFacebookがコミュニケーションのインフラになってきて、顧客とコミュニケーションをとる=SNSという頭になってきてる。たしかに既存のお客さまの友達にまでリーチできるSNSは、新規開拓という意味では妥当。
でも今年3月、24カ国19,216人を対象として行われた調査では、インターネットを使用する理由としてEメールが85%とダントツ多く、SNSは62%だった。SNSは見なくても、受信箱は一定頻度でチェックする、という人がまだまだ多いのです。というわけで、今回はテキストメルマガを書く上で大切にしたいポイントを、具体的な事例も交えて紹介しちゃいます。速攻ゴミ箱行きなんてもったいないもの。
1.件名こそメルマガの命!
メルマガは、お客さんの受信箱にいとも簡単に届くけれど、それが開封されるかは件名にかかってる。最終的な目標はメルマガ内のURLをクリックしてサイトに遷移してもらうことだけど、開封されなければそれが達成されるはずもなく。メルマガは継続的に配信されるもの。だから件名の先頭に、発信元や号数なんかを【】でくくって入れてるケースがたくさんあります。
人の目線は左から移動するので、まず頭にある文字列を見て開くメールをピックアップする。「No.114」って書いてあっても何の意味もないわけです。件名の始まりにはその号の目玉となる内容を掲載して、セグメントに合わせてその層に響くキーワードを入れてみる。以下のキャプチャは、Becky!で見た受信箱。メルマガの件名の多くが、不要な発信元や号数で埋まっちゃってる。日付を入れるのも意味がないですよね。
次のキャプチャは、「nuan+」というECサイトから届いたメールマガジン。こんな風に人気モデルの名前とブランド名などを組み合わせるだけで目に留まるし、まず開封してみようと思うメルマガになる。
2.長いメルマガには目次は必須
お知らせがひとつしかないような短いメルマガはさておき、長いメルマガには目次を用意してあげると親切。読み始める前にだいたいの長さがわかるし、ほしい情報の位置も検討がつく。いきなり内容から始めてしまうと、受信者は一通りすべての内容に目を通さなきゃいけないから苛々ストレスにつながる。
具体的な例を探していて目に付いたのが、「日経ビジネスDigital」さん。テキストを読ませる長いメールマガジンなのに目次がないため、一通り目を通さなきゃいけない。せっかくコンテンツが良くても、忙しいビジネスパーソンだとそれだけで後で読むリストに入れられちゃうかも。「Billboard」のように、目次をつくってあげるだけでだいぶ親切に。