SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

「ソーシャルランチ」ヒットの裏には戦略的なプレスリリースの利用があった。WebスタートアップのPR TIMES活用術

 サービスの機能・デザインだけに注力するのでなく、意識的に企画を立ててメディアを巻き込み、話題性を高めていくことがWebスタートアップにとっての「成功の鉄則」になるのかもしれない。注目のランチマッチングサービス「ソーシャルランチ」を運営するシンクランチも起業して間もないころから戦略的にプレスリリースを配信。成長を加速させる推進剤として活用している。

注目のWebスタートアップ「ソーシャルランチ」のプレスリリース活用術

 5月22日にサービス開始から約7カ月という早さで会員数5万人を突破した「ソーシャルランチ」。Facebookを使って社外の人とのランチをマッチングしてくれるこのサービスには、Facebookの話題性やサービス自体の面白さなどから、特にWeb系の専門媒体が早期から注目。ソーシャルランチを運営するシンクランチ株式会社自体が戦略的に企画を仕掛け、プレスリリース配信によって情報発信し、メディア露出を図るスパイラルがうまく機能してきたことが成長要因になってきた。

 出会い系サービスとは明確に線引きをし、「働く人の異業種交流ツール」というサービスコンセプトを貫くことで、ソーシャルランチで出会った人の間で、あるいはソーシャルランチで出会った人から紹介してもらった人との間でビジネスが生まれる事例も増え始めているという。

 今注目のWebスタートアップであるシンクランチはプレスリリースをどのように活用してきたのか、代表取締役副社長の上村康太氏に話を聞いた。

獲得したいユーザー層が興味を持ってくれそうな企画を考え、プレスリリースで継続的に情報発信

――「ソーシャルランチ」のリリース後、多くのメディア露出があり、会員数も順調に伸びているようですね。

 当社は「ソーシャルランチ」を広めることを目的とする企業です。サービス認知を上げてユーザーを集めることが最重要。資本があれば最初から広告に頼ることもできますが、小さく始めた会社ですから何よりもPRが大切だと感じています。

シンクランチ株式会社 代表取締役副社長 上村康太氏
シンクランチ株式会社 代表取締役副社長 上村康太氏

 社長も私も、以前はGoogleで広告関連の部署にいました。広告とPRの違いを肌で感じていましたから、仮に資本があったとしても費用対効果の面から考えて、PRで認知を広めていくことの重要性を理解しているつもりです。

 Web系のベンチャー企業にとっては、スタート時からどれだけ多くの話題を作り出していけるかが勝負だと考えています。質も大事ですがとにかく数を出して、われわれが仕掛け続けていることを外に向けて発信し続けることが重要だと。

 そのために、われわれが獲得したいユーザー層が興味を持ってくれそうな企画を常に考えています。学生ユーザーを取り込もうと「ソーシャルランチ大学版」「就活ランチ!」といった企画を立てましたし、女性ユーザーを増やしたいと考えてアフタヌーンティーの新コンセプト店「シェアードテラス」との共同企画を進めました。

 始めから取り込みたい層を想定して企画を作り、形が整ったところでプレスリリースとして情報を発信する。そんな動きを意識して繰り返すようにしています。

比較・検討した点は、価格と外からの見え方、配信媒体をこちらで選べるか

――プレスリリース配信代行サービスとして、PR TIMESを選んだ理由を教えてください。

 同様のサービスは一通り比較してみました。チェックしたのは、価格と外からの見え方、配信媒体をこちらで選べるかどうか、といった点です。

 PR TIMESには、毎月8万円で何度でもプレスリリースを配信できる月契約の定額プランがあります。われわれにとっては安いとも高いとも言えない金額ですが、本数は出していますから、十分に元は取れていると思います。

 サイトのデザインも意識しました。PRの立ち位置が昔と今とで変わってきているとわれわれは考えています。プレスリリース自体が記事であって、自分たちですべて自由に書ける媒体だと。ほかの代行サービスはそれほどサイトデザインに配慮していない印象でしたが、PR TIMESは最初から外に見せるためのデザインで作られていました。

 あとはプレスリリースの配信先になる媒体を、こちらで選べるところも良かったですね。例えば、日刊工業新聞にソーシャルランチを取り上げてもらったことがあるのですが、こちらは「きっと取り上げてくれるだろう」と期待して配信したわけではありませんでした。

予期せぬ媒体との出会いがスタートアップのビジネスを加速させる!

シンクランチの事例の続きは、こちらからどうぞ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/06/07 11:00 https://markezine.jp/article/detail/15767