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アクセス解析エキスパート直伝!デジタルフォレストのPVアップ講座

離脱率90%は当たり前!?最後の難関『入力フォーム』の離脱を改善する


入力フォームの離脱を防ぐ新サービス

 アクセス解析ツールを提供する会社にいる私が言うのも何ですが、残念ながらアクセス解析ツールを活用しても、フォーム入力中の離脱の原因を特定することはできません。しかし悲しまなくても大丈夫。最近では入力フォームの離脱を減らすための具体的なサービスが提供されています。ここでは2種類のサービスを紹介します。

PIPを活用した入力フォーム改善

 PIPという手法をご存知でしょうか? PIPはPerson in Presentationの略で、動画を利用し、サイト上にナレーターが出現してユーザをナビゲーションするものです。入力フォームページでは、ナレーターが身振りや音声でフォームの入力方法を細かく指示してくれます。またユーザが入力ミスをした場合、都度その間違いを指摘してくれるため、フォームの最後まで入力した後にエラーとなることを防ぎます。身振り手振りで語りかけることにより、ユーザの五感に訴えるプレゼンテーションとなり、非常に温かみのあるイメージを訴求できるようです。PIPはJストリームICDといった企業が提供しています。

RIPを使った入力フォーム例

EFOサービスを活用した入力フォーム改善

 PIPを用いた入力フォーム改善のほかに、デジタルフォレストが独自に提供するEFOサービスがあります。EFOはEntry Form Optimization(入力フォーム最適化)の略で、入力フォームの各項目のデータを取得(個人情報は取得せず、入力の有無や入力時間、入力文字数などを取得)・分析し、その定量的な分析結果に基づき入力フォームを改善するものです。各項目のデータだけでなく入力フォームの終了条件も把握するため、フォームページ離脱を促す入力項目やエラーを引き起こす入力項目を定量的に把握でき、事実に即した改善をすることが可能です。

エラーを引き起こす入力項目を定量的に把握

 PIPを活用した方法は感覚的で定性的なフォーム改善手法、EFOサービスを活用した方法は分析的で事実に基づくフォーム改善手法と、その手法や思想は異なるものの、どちらも入力フォームでの離脱を改善することを目的としています。

 今回の連載では、入力フォームページの離脱率が高い場合のアクセス解析活用方法や、フォーム改善の具体的なサービスについて紹介しました。入力フォームは一度改善すれば半永続的に効果がありますので、コンバージョン率を改善させたい方は是非検討してみてはいかがでしょうか。

 次回は、アクセス解析を用いてWebマーケティングの投資対効果を継続的に改善するための方法について説明します。

 

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この記事の著者

清水 昌浩(シミズ マサヒロ)

株式会社Ginzamarkets カントリーマネージャー(日本)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/08/07 13:34 https://markezine.jp/article/detail/1582

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