ガートナーは、2014年までにGlobal 2000企業の70%以上が、「ゲーム化(ゲーミフィケーション)」されたアプリケーションを少なくとも1つは導入しているとの見解を発表した。ガートナーのアナリストは、現在ゲーミフィケーションが注目されている大きな要因として、メディア等で過剰に話題にされていること、目新しいことが挙げられるが、これからの5年間で非常に重要なトレンドになるとしている。
ガートナーは、ゲーミフィケーションを「ゲームのメカニズムを非ゲーム的な分野に応用することで、ユーザーのモチベーションを高めたり、その行動に影響を及ぼしたりする幅広いトレンド」と定義。ゲーミフィケーションそのものは新しいものではないが、ゲームの仕組みの応用範囲が幅広くより高度であること、参加を促すに当たって本質的な報酬が重視されていることが従来の手法と異なるとしている。
また、ゲーム化されたアプリケーションがユーザーを引き付けるためには、鍵となる3つの要素「動機(Motivation)」、勢い「(Momentum)」、意義「(Meaning)」が必要だとしており、今日出回っている大部分のゲーム化されたアプリケーションでは、これら3つの要素のうち少なくとも1つが欠けているか正しく使われていないため、目新しさがなくなった途端に見向きもされなくなってしまう恐れがあると分析している。
ガートナーは、7月12~13日に開催される「ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用 サミット 2012」(会場:東京コンファレンスセンター・品川)で、ゲーミフィケーションほか、ビジネス・インテリジェンスや情報活用などについての提言を行う。
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