SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

今日からはじめる戦略的オウンドメディア運営

おもてなしオウンドメディアの論理的目標設定とは
ユーザとの関係図「コンセプトダイアグラム」を描こう


 トリプルメディア戦略の要として注目を浴びるオウンドメディア。Web制作のプロフェッショナル・ロフトワークで、早くからオウンドメディア運営を手がける山口謙之介さんがそのノウハウを公開します。第3回のテーマは、オウンドメディアの目標と成果です。

 前回まで、オウンドメディアの主軸となる本質的な価値とその炙り出し方をご紹介してきました。第3回目は、オウンドメディアの目標と成果を考えます。

大きな目標と小さな目標で作るオウンドメディアの「運営ストーリー」

 どんなに優れたコンテンツを提供するオウンドメディアでも、目標が明確でなければ、次第にサイトの方向性がズレていく……というリスクを孕んでいます。

 せっかく炙りだした本質的な価値を形骸化させないためにも、しっかりとした目標を設定し、関係者と成果を共有しながら、オウンドメディアを育てて行きましょう。

 運営目標は「大きな目標」と「小さな目標」の2つを設定しますマーケティング業界では、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)が一般的ですが、今回はあえてもっとゆるやかに考えてみます。

  • 大きな目標……目標を達成すると、「オウンドメディアの成果」に該当するもの
  • 小さな目標……目標を達成すると、大きな目標に影響を与えるもの

 2つの視点を持つことで、目標に論理的な構造ができ、オウンドメディア運営のストーリーができます。

大きな目標:オウンドメディアがビジネスに与える効果

 例えば筆者の運営するloftwork.jp(コーポレートサイト)の場合、次のように考えています。

loftwork.jp 大きな目標

  • ブランドワードの検索による流入数(※)
  • Webサイト経由のお問い合わせ/見積もり依頼数

 コーポレートサイトとして「認知の拡大」、マーケティングサイトとして「ビジネス機会の獲得」を指標に設定しています。

※ブランドワード……企業名(ロフトワーク/loftwork)、代表者名(諏訪光洋や林千晶)サービス名などでの流入数。Google Analyticsのアドバンスセグメントを使って上記キーワードでの流入をグルーピングして計測しています。「ブランドワードでの流入数が伸びている=企業の認知が上がっている」という仮説に基づいています。
ポイント
  • 目標はオウンドメディアの「運営ストーリー」に不可欠
  • 大きな目標と小さな目標の2つの軸で考える

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
小さな目標:コンセプトダイアグラムを描き、ユーザ視点で考える

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
今日からはじめる戦略的オウンドメディア運営連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山口 謙之介(ヤマグチ ケンノスケ)

株式会社ロフトワーク オウンドメディア推進チーム loftwork.jp Webマスター

大学卒業後、教材の営業を担当。2004年12月ロフトワークに入社し、クリエイティブ・ディレクターとしてCMSを用いたサイトの構築から、新技術を用いたWeb関連アプリケーションの開発のディレクションなど幅広いプロジェ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/10/11 10:16 https://markezine.jp/article/detail/16240

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング