アカマイ・テクノロジーズは本日、2012年第1四半期版「インターネットの現状」レポートを発表。80か国、約1,000のネットワーク(ISP)に展開する108,000台以上のサーバーで構成した、世界中の全ウェブトラフィックのうち最大30%を処理するアカマイ独自のネットワーク「Akamai Intelligent PlatformTM」から収集されたデータ(2012年1月1日~3月31日)をベースにレポートをまとめた。
本レポートには、「インターネットの普及率」「接続速度」「ネットワーク接続性、可用性、遅延」「ブロードバンドの導入状況」「攻撃トラフィックなどの傾向」「モバイル接続速度」他、インターネットに関する主要統計データとアカマイの見解を掲載。
まずはインターネット普及率。2012年第1四半期、アカマイのネットワークに接続するユニークIPv4アドレス数は、238か国/地域で6億6,611万。前四半期比で6%、前同期比で14%増加。また、国別でのユニークIPv4アドレス数ランキングのトップ3は、1位米国(1億4,646万件)、2位中国(9,238万件)、3位日本(4,051万件)という結果であった。
そして世界各国の平均接続速度ランキングは、1位韓国(15.7Mbps)、2位日本(10.9Mbps)、3位香港(9.3Mbps)であり、アジア太平洋地域の3か国がトップ3。2012年第1四半期の日本の平均接続速度は、前年同期比で35%、前四半期比で21%の成長を達成した。
また、10Mbps以上の高速ブロードバンド普及率も、1位韓国(53%)、2位日本(37%)、3位香港(28%)などアジアの3カ国が世界ランキングのトップ3に。日本は、10Mbps以上の高速ブロードバンド普及率において、前四半期比(21%)、前年同期比(43%)共に、高い成長率を達成した。
最後に、2012年第1四半期の世界182か国を発生源とする攻撃トラフィックを観測。攻撃トラフィック発信源のトップ3は、1位中国(16%)、2位米国(11%)、ロシア(7%)という結果に。地域別攻撃トラフィックの割合は、アジア環太平洋地域(42%)、ヨーロッパ(35%)、北・南米(21%)、アフリカ(1.5%未満)であった。
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