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MarkeZine Day 2025 Retail

ノンクリエイターのためのWebコピーライティング講座

コピーは「はじめ良ければすべてよし」 イントロはネガティブ/ポジティブ発想法でバリエを増やせ


アプローチはさまざま、でも考え方は同じ

 細分化すれば、書き出しのパターンはもっとある。よく使われるものを挙げていこう。

<アドバイスを送る>パターン

 商品の機能や価値をアドバイス(のように)として言うアプローチだ。もちろん、読み手に対してメリットがある内容でなくてはいけない。

  • 早く上手くなりたいなら、プロから学ぶのが一番。プロのノウハウは原理と実証に裏打ちされているからです。この教材はプロが使うスキルを余すことなく~

<選び方を示す>パターン

 アドバイス型の応用である。商品の機能や価値を選択の基準として示すアプローチだ。

  • 色々なモバイルPCがありますが、選ぶならバッテリーの時間が長いタイプがおススメです。なぜなら~

<横から目線>パターン

 またの名を共感獲得パターン、寄り添いパターンという。相手の立場に立った「そうそう」と同意してもらえるような話し方のアプローチだ。潜在化している問題や新しい気づきや視点を示すことが多い。

  • 本当は大切な思い出の品なのに置く場所がないから、ついしまい込んでいる。残念ですね。でも、よい方法があります。
  • キッチンは家の中でいちばん忙しい場所です。だからこそ、料理もかたづけもサッとできる使いやすさが必要です。ポイントは~

<ニュース>パターン

 新商品やリニューアルの時によく使われるアプローチ。新しさ、斬新さ、従来よりも大きく変化したことなどを強調する言い方が多い。応用で商品のコンセプトを言うアプローチもある。

  • 画期的なビール飲料が新登場、その名も「アルコールゼロ」!本物のビールの味と同じなのに~
  • これまでのものとは違うまったく新しいタイプの~です。今までは~でしたが~
  • 飲むのではなく、食べるスープ。新商品「スープ飯」は~

関心をつかめ! ただし、ウソ臭いのはNG

 以上のように書き出しのパターンは実にさまざま。ただし、基本的な考えは「読み手の関心をつかむこと」で共通している。そのために気になること、たとえば心配事やお得な話、読み手に関係する情報からはじめるのだ。

 ただし、ウソ臭いのはNG。ちゃんと根拠を示すなどして、納得できるものでなくてはいけない。信頼されることが必要だ。その次は問題の解決策や読み手のためになる提案を示す。

 そして、それは商品の機能や価値に通じているものでなくてはいけない。そうした流れの中で商品を紹介していく。この一連の流れをスムーズに作ること。それが上手く書くコツだ。

 コピーにおいて<終わりよければすべて良し>はない。<はじめ良ければすべて良し>しか存在しないのである。どうか書くときは最初の一撃に魂を込めてください。

ノンクリエイターのWebコピーライティングに役立つ1冊

●何度も読みたい広告コピー(パイインターナショナル)

広告のボディコピーを集めた本です。題名どおり何度も読みたくなる、ぐいぐい読ませるもの、ジンとくるものなど傑作ぞろいです。それらが「顧客心理型」などの表現技法別に分けて紹介されています。どのように書き出すのか、どのような流れで話を運ぶのかといったコピーの構成に着目して読むと勉強になります。

1日集中特訓!8月21日「動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方」講座開催

Webの記事を読むのもいいけれど、リアル有田憲史さんに会って直接講義を受けませんか?

「コピーの中で最も重要なキャッチフレーズの作り方」「説得力アップのためのフレームワークとレトリックの紹介」の2点に重点を置き、動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方を伝授します。キャッチコピー、ボディコピーを実際に書いていただき、その場で講師が添削するワークショップの時間を設けています。

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この記事の著者

有田 憲史(アリタ ケンジ)

 コピーライター(キャリア24年)。主な仕事は広告や販促ツール、Webサイト、IRツール、ダイレクトマーケティングの企画やコピー。時々マーケティングプランナーも。その他さまざまな仕事もこなしており、ネット通信講座のコピーライティングの講師、マーケティングコンサルタントやゴーストライターの経験も。これまで担当した業界は電機メーカー、IT、不動産、自動車メーカー、健康食品、流通、食品など。

●ブログ「コピーライターが思わず ! となったコピー。」
●Twitter:ありけん@arikenunited

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/06/27 17:34 https://markezine.jp/article/detail/16280

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