ABテストプログラムで手堅くコンバージョンアップ
デザインテストだけがABテストではない
ABテストと聞くと、デザインのパターンテストと誤解されることがよくありますが、実は様々な施策への適応が可能です。
ABテストの本質は、「データ変化と向き合い、施策立案と実施テストの繰り返しサイクルを作る」ことですので、テスト対象が何であっても、応用が可能です。
ECサイトにおけるユーザーの行動ステップを、訪問からリピート化するまでの工程を図式化した「ユーザー行動ステップ」を図に示してみました。ユーザー行動ステップの大きく4区分である「訪問」「回遊」「購入」「リピート」について、それぞれの歩留まりを解消していくために、ABテストを活用することができます。
ABテストプログラムの実施リスト例を見ていきましょう。表組みにしめしたように次のようなABテストが実施可能です。
- 広告のABテスト
- サイト全体デザインのABテスト
- サイトコンテンツのABテスト
- システム機能のABテスト
- キャンペーンのABテスト
- メールのABテスト
それぞれ、ユーザー行動ステップの各工程にあてはめると、どのステップにあたるかのかも確認いただけます。
ABテストの実施基盤と3つの注意ポイント
ABテストの実施にあたって、効率的なテスト実行基盤を用意しなくては、テスト準備や設定に時間を要し、繰り返しテストを実施することが難しくなります。そこですでに洗練されたABテスト・ツールを採用、活用することお薦めいたします。
- Googleアナリティクスと連携できるOptimizely
- Adobe Test&Target
上記のOptimizelyやTest&Targetを採用することにより、ABテストの実施基盤を整えましょう。それぞれのツールの活用によって、テスト実装やレポーティングなどが簡易化されますので、テストの設計や結果の把握などに時間を割くことができるようになります。
ツールも整ったところで、テストを実施いただくことになるわけですが、テスト実施の前にぜひ注意いただきた3つのポイントがあります。

- テスト意図、関連指標をハッキリさせる
- テストパターンの振り幅を広く
- テスト母数を充分確保する
とりあえずパターンテストをしてみたが、「差がでなかった」「ほんとうにテスト結果数値を信じていいかどうかわからない」「実際に本番反映したら数値が下がった」などが起きないよう、上記のポイントを抑えながら、テストを行うようにしてください。
次のページでは、個客別のおもてなしを実現し、リピートをアップさせSTRIPの法則(個客別おもてなしプログラム)についての詳細を紹介します。