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資産を活かしゼロから立ち上げ!ECスタートアップ実践講座

【最終回】ABテストとSTRIPの法則(個客別おもてなしプログラム)で、コンバージョンとリピートを引き上げる ─ ECスタートアップ実践講座

STRIPの法則(個客別おもてなしプログラム)とは?

お客様を一律に扱うことで、機会損失を生んでいませんか?

 「あなたのECサイトで、リピート対策は何を行なっていますか?」

 そのような質問をしたら、「メルマガ? でしょうか」と答えが返ってくるのではないでしょうか。しかも、メルマガについては、会員リスト全員に同じ内容を送信する「一斉同報のメール」であることがほとんどでしょう。上記のような状況は、決して好ましい状態ではありません。

  • 広告投資をして訪問数を増やすも、お客が定着せずに、広告投資回収ができない
  • キャンペーンを行なっても、全員が同じ条件であり、つまみ食い的にしか購入されない
  • 一斉同報のメールを配信しすぎて、リストが疲弊してしまう。優良なお客様さえも失ってしまう

 このように、「実態のつかめない“一律同列”のお客様リスト」を前提としていると、「機会損失を常に生み出している可能性があるのです。機械損失を防止するための処方箋が、個客別(お客様ひとりひとりへの)おもてなしプログラムです。

 「実態のつかめない“一律同列”のお客様リスト」を「個客別でセグメント化されたリスト」として、個客別のおもてなしを実現し、リピートをアップさせていきましょう。

実態のつかめない“一律同列”から、個客別セグメント化へ
実態のつかめない“一律同列”から、個客別セグメント化へ

STRIPの法則で個客別おもてなしプログラムを実施する

 個客別おもてなしを実施するためにベースとなるのは、個客(お客様ひとりひとり)をセグメントすることです。

 ECサイトに適したセグメント手法として登場するのが、【STRIPの法則】です。STRIPの法則では、“S”tatus(購入意向ステータス)、“T”iming(タイミング)、“R”ank(個客ランク)、“I”nterest(興味対象)、“P”roperty(属性)を、必要に応じて掛け合わせることによって、リピートアップやコンバージョンアップのための個客別の施策を効率化させることができます。

  • Status…購入意向ステータス ~どの状態の人に~
  • Timing…タイミング ~いつ~
  • Rank…個客ランク ~どのランクの人に~
  • Interest…興味対象 ~何を~
  • Property…属性 ~どんな属性の人に~

 「どの状態の人に」「いつ」「どのランクであれば」「また、どんな属性でれば」「何を」、表示・推薦・優待するのか。これをコントロールする司令塔として、STRIPの法則を使い、セグメントを区分していきます。

STRIPの法則

 最後のページでは、STRIPの法則(個客別おもてなしプログラム)をより具体的に解説します。

次のページ
STRIPの法則(個客別おもてなしプログラム)でリピートアップ

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この記事の著者

野口 竜司(ノグチ リュウジ)

株式会社ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business 文系AI人材として様々なAIプロジェクトを推進。AIによるビジネス推進とAIネイティブ組織作りに力を入れている。大学在学中に京都発ITベンチャーに参画し子会社社長や取締役として、レコメンド・ビッグデータ・AI・海...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/04/26 08:00 https://markezine.jp/article/detail/16761

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