Google Trendsで5つのワードを比較
早速、画面を確認してみましょう。以下の画像は「醤油」(青線)「塩」(赤線)「マヨネーズ」(黄色線)「味噌」(緑線)「ラー油」(紫線)の5つのワードのトレンドを比較した結果になります。
一番上のグラフ「人気度の動向」では、それぞれのキーワードのトレンドが2004年から月単位で集計され表示されています。実際の検索回数などが表示されるのではなく、最も検索が多かったキーワードと月の組み合わせを「100」として他のキーワードの検索回数が相対的にプロットされています(今回の場合は2012年2月の「塩」が該当。一番上の赤線の青枠部分が100)。
数値を見ていただくとワードごとに異なったトレンドがあることがわかります。1番上の「塩」の線は安定して検索回数が多いのですが、特に2012年に入ってからその検索回数を増やしています。
2番目の線の「味噌」、3番目の線の「醤油」に関しては大きな変化はありませんが、じょじょにその割合を増やしています。4番目の線の「マヨネーズ」は2005年の終わりにちょっとしたピークがあったことがわかります。そして5番目の線の「ラー油」は2010年の間は大きく検索回数を伸ばし、一時期は2位に入っていることがわかります。
トレンドを見ていただいただけで、何が原因かを想像できた方も多いのではないでしょうか。結果画面の右下にある「関連する検索キーワード」を見てあげることで、理由を特定することができます。以下が、それぞれ「塩」と「ラー油」の結果になります。
ご覧のとおり、塩に関しては「塩麹」が、そしてラー油に関しては「食べるラー油」が人気の組み合わせワードとなっており、世の中のトレンドを反映した形となっています。また Google Trendsでは地域ごとの人気度を見ることができます。「地域別人気度」では各県の検索回数を相対的に確認した数値が表示されます。今度は「ディズニーランド」と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」で比較をしてみましょう。
よく検索されている地域に大きな違いがあるのがわかります。
「ディズニーランド」は関東が中心ですが、他の地域でも検索がそれなりに行われています。逆に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は大阪・和歌山・岐阜あたりが非常に高く、東北ではほとんど検索されていないことがわかります。
人気度の動向、関連する検索キーワード、地域別人気度がGoogle Trendsの基本的な機能ですが、他にもいくつかオプションや設定を変えることができ、以下のようなデータを見ることも可能です。
- 特定の期間だけに絞った検索が可能。「過去30日」などで設定すると日単位での相対検索数を見ることができ、日単位でトレンドを見つけることが可能です。
- 特定の地域や期間の中での検索ランキングと注目ワード(前月と比較して大きく検索回数を伸ばしたキーワード)。以下は2012年10月に急上昇したワードのランキングです。
- ウェブの検索結果だけではなく、「画像検索」「ニュース検索」「製品検索」などでの検索回数の推移を確認することが可能
- 特定のカテゴリに絞り込んだランキングを確認することが可能です。以下は過去90日間の「ショッピング」カテゴリのランキングと推移です
このように検索上でどのような商品が人気で、特に最近注目があったキーワードなども発見することができます。自社で運営しているサイトに同じカテゴリがあったら、ぜひ確認をしてみましょう。