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「Google アナリティクス リマーケティング」が変える広告と解析の世界

なぜ今、リマーケティングなのか?「Google アナリティクス リマーケティング」でロイヤル・カスタマーを獲得する

リマーケティングで実現できる顧客ロイヤルティ向上

 では、ロイヤル・カスタマーは、どこにいるのでしょうか? ある日突然、企業やウェブサイトを好きになって、頻繁にインタラクションするユーザーもいるかもしれません。また、競合他社のロイヤル・カスタマーが、サービスに不満を抱き、急にこちらのサービスを気に入ってくれたということもあるかもしれません。

 しかし、多くのユーザーはまず、企業のウェブサイトに訪問し、サイトを閲覧し、インタラクションし、満足度が高ければ、リピートして訪問、またインタラクションしてくれる。という流れの繰り返しだと考えられます。この繰り返しにより、顧客のロイヤルティは1段階ずつ向上し、最後にはロイヤル・カスタマーとなるはずです。5つに分類したユーザー層のそれぞれの層から上の層に向かって、ユーザーを引き上げていくことが、顧客ロイヤルティの向上へつながると言えます。

サイトへ訪問するユーザーの分類とロイヤルティ向上
サイトへ訪問するユーザーの分類とロイヤルティ向上

 この顧客ロイヤルティの向上を、リマーケティングによって実現することができるのです。

リマーケティングではできないこと

 しかし、1点だけリマーケティングでは実現できないのが、(5)「サイトへ訪問していないユーザー」を(4)「一度訪問したユーザー」へ引き上げることです。リマーケティングを行うには、なんとか一度、サイトを訪問してもらうことが必要です。それをクリアした(1)から(4)のユーザー層へは、リマーケティングを活用し、ロイヤルティを高めるマーケティングを実施できます。

 各ユーザー層へのリマーケティングアプローチは、次の考え方で実施していきます。

(1)のユーザーへ: サイト訪問回数を維持し、さらにインタラクションしてもらう。または、他のユーザーへサイトの良さを伝播するアクションを起こさせる。

(2)のユーザーへ: 頻繁にサイトへ訪問してもらい、多くのインタラクションを起こさせる。

(3)のユーザーへ: インタラクションの回数、再訪問の回数を増やす。

(4)のユーザーへ: 再度訪問してもらい、サイトでのインタラクションを起こさせる。

サイトの特性を見極めたリマーケティング戦術へ

 今回は、リマーケティングの概念的方法論と戦略の考え方をまとめました。次のステップでは、ウェブサイトの特性を見極めて、これらを具体的戦術に落とし込んでいく必要があります。

 次回以降、 以下のようなサイトにおいて活用できる戦術、アプローチを考えます。ぜひ、ご期待ください。

  • ECサイト
  • 顧客開拓サイト
  • ブランドサイト
  • ポータル/コンテンツサイト
  • 顧客サポートサイト
  • 一般企業サイト

※ご紹介したリマーケティングの考え方は、あくまで参考案としてご理解ください。サイトの特性により、リマーケティング施策がそぐわない可能性もあります。施策の成功を確約するものではありません。

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この記事の著者

山田 輝明(ヤマダ テルアキ)

NRIネットコム株式会社 クラウドテクニカルセンター 副センター長 兼 営業DX推進担当

2009年にNRIネットコムに入社。デジタルマーケティング事業を立ち上げ、特にGoogleアナリティクス、デジタル広告に関するビジネス拡大に注力。2018年にNRIネットコムから一旦退出し、株式会社MeeCapを設立、スタートアッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/01/23 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17071

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