カルチュア・コンビニエンス・クラブが全国展開する「TSUTAYA」ならびに「蔦屋書店」のうち、書籍・雑誌を取り扱う「TSUTAYA BOOKS」(全国696店舗)の2012年1月から2012年12月までの全店舗の販売額が1,097億円(前年比107%)となった。この額は同社の過去最高を更新し、またリアル書店チェーンの売上高合計で国内最大級(同社調べ)。
TSUTAYAは「若者に新しいライフスタイルの情報を提供する拠点」として映画・音楽・書物などのコンテンツを1つの店舗で提供する店舗展開を行なっており、今年3月24日に30周年を迎える。
2012年の年間販売額が過去最高を更新した背景としては、「Tポイント」のデータベースマーケティングの仕組みを活用して、特に購入量の多い方の購入傾向より書籍・雑誌の品揃えを強化し、書店として満足頂ける売場作りを行ってきたことが挙げられる。特に雑誌については趣味・嗜好が多様化にあわせて、各店舗の商圏特性や利用者属性にあった雑誌タイトルを、店舗ごとに品揃えしてきた点が挙げられる。
また、専門書を取り揃える大型書店や、団塊世代の方に向けた「代官山 蔦屋書店」などの出店も販売額の増加要因として挙げられる。2012年の出店の書籍売場の平均面積は1,000平方メートルとなり昨年と比較し1.5倍、一昨年対比では3.6倍に拡大している。
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