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「タダ・安価でできる」がハマりやすさのポイント、消費の総“交際費”化も【電通総研・若者の消費行動調査】

“タダ・安価でできる”がハマりやすさのポイント 

 電通総研の電通若者研究部は、全国15~29 歳の男女を対象に「好きなものまるわかり調査」を実施した。若者の好きなこと・趣味への向き合い方の傾向として「メリハリ化」が加速しており、多くの趣味を限られた予算の中で楽しむ実態が浮き彫りになった。

 高校生・大学生・社会人が共通してハマっていることの上位は、「音楽鑑賞」「PC でのインターネット」「アニメ」で、ネット上のサービスなどを通して無料や安価でできるという共通の特徴が見られた。「アニメ」「マンガ」は、高校生・大学生・社会人のそれぞれに共通する「ハマっていること」の上位5位以内に入っている。

 若者がハマっているもので最も高額なのは、回答者の数は少ないが「海外旅行」で、「国内旅行」や「車・バイク」も高額消費として挙がっている。「ショッピング」「ファッション」「恋愛・恋人」も、高校生・大学生・社会人に共通する消費行動として見られた。

 1か月に自由に使えるお金は、高校生が10,970円、大学生が36,514円、社会人が68,132円。若者は平均して約11個の趣味を持っており、限られた金額で複数の趣味や好きなことへの消費行動を行っている。無料や安価でできる「低コストの割り切り」と、価値があると判断したものにはお金をかける「高額消費」を使い分ける「趣味のメリハリ化」がいまの若者の特徴と言えそうだ。

若者の二大消費は、「外食費」と「ファッション代」 

 月々の消費額を見ると「外食費」「ファッション代」がトップ2。比較的、エンタメ費にもお金を掛けている。

 また、高校生と大学生では、カフェ代の単価がお昼ご飯代よりも高いという結果が出た。自分一人で食べるお昼ご飯よりも、誰かと一緒に過ごすコミュニケーションのためのカフェ代を重視しているようだ。高校生のカフェ代は804円と特に高く、友人や恋人とのコミュニケーションに必要な消費には積極的である傾向が見られた。

5人に1人が、Facebook などの実名登録制SNSに1日1回は投稿 

 高校生と大学生の約5割、社会人の約3割が、1日1回以上Twitterへの投稿を行っており、高校生・大学生・社会人の5人に1人が、Facebook などの実名登録制SNSに1日1回以上投稿している。LINE などの無料通話&メールアプリとその利用率を見ると、大学生では約5割に達し、続いて高校生が約4割、社会人が約3割と続いた。

 同レポートでは、若者の強いつながり意識と、あらゆる相手を意識する傾向が高まった背景には、即座に友人や恋人と自らの状況について共有できる環境があり、それが「消費の総“交際費”化」に影響していると分析している。

【好きなものまるわかり調査の概要】 
調査手法:インターネット調査
調査対象:15~29 歳の独身男女(職業不問、ただし「月に使えるお金がない」人を除く)
3,180 サンプル
内訳:高校生 180 サンプル、大学生 1237 サンプル、社会人 1526 サンプル
※対象エリア(1 都 6 県)の性・年代別人口構成比率および未婚率に基づいた配信コントロールと同比率に基づいた割付け回収を実施。
対象地域 : 首都圏(1 都 6 県)
調査実施時期: 2012 年12月27日(木)~29日(土)
調査実施機関: 株式会社電通マーケティングインサイト

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MarkeZine(マーケジン)
2013/03/05 17:00 https://markezine.jp/article/detail/17336

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