買い物チャネルごとの利用実態
利用頻度では、男女ともに従来の店舗(対面販売)である「スーパー(GMS)」が「週に1回以上」の利用頻度が最も高く、「コンビニ」がこれに続いた。
一方で、通販や宅配などの非対面販売は、「通信販売(パソコンによるインターネット)」の「1か月に1回以上」の利用割合がおよそ全体の半数近くに達した。これは「百貨店(デパート)」「専門店(小売)」「大型量販店」「ドラッグストア」といった対面販売チャネルとほぼ同等であった。
利用する金額(月平均)で見ると、「10,000円以上」の価格帯では相対的に顧客単価が高いと想定される「百貨店(デパート)」がトップに。また、「通信販売(パソコンによるインターネット)」は、「スーパー(GMS)」や「大型量販店」と価格帯が均衡する結果となった。
買い物チャネルごとの利用状況・経緯
「通信販売(パソコンによるインターネット)」での買い物内容を見ると、男性では「書籍や映像・音楽商材」「情報機器」、女性では「一般食品(生鮮食品除く)」「健康食品(サプリメント)」「衣料品(自宅での普段着)」「書籍や映像・音楽商材」が多く挙げられた。
その利用理由としては「値段の安さ」「迅速に買い物できる」「取り扱い商品の豊富さ」が多く挙がった。
この結果から、通信販売(パソコン)での購買商品は、コンテンツ商材・パッケージ商材のように事前に商品内容がある程度分かっている、手堅い商材を選んでいると推察される。
「対面販売」と「非対面販売」利用の現状
普段の買い物の商品分類ごとに、「対面販売」と「非対面販売」で購入する割合をたずねたところ、男女ともに、「対面販売」の割合が高いのは、「食料品・医薬品・家電・情報機器」のような消費財と耐久財であった。これらは前述の「スーパー(GMS)」や「各専門店(ドラッグストア/量販店」で購入されている品目と合致した。
反対に「非対面販売」の割合が高いものには、前述のコンテンツ商材である「書籍や映像・音楽商材」が挙がることに加え、「食料品(サプリメント)」が挙がった。
シニアの買い物チャネルの利用状況は、「通信販売(パソコンによるインターネット)」の利用頻度(1か月に1回以上)は、「百貨店(デパート)」といった従来の店舗を上回っており、ECの活用はシニア世代であっても当たり前になりつつあるようだ。
【調査概要】
調査手法:WEBアンケート調査
対象者:50歳以上の男女個人(シニアコムMASTER会員)
有効回答数:740人(男性520人/女性220人)
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