PCサイトとスマートフォンサイトの比較調査
ユーザーを無作為に2つのグループに分け実際に各タブレット(7インチ、7.7~7.9インチ、9~10.1インチ)から以下のPCサイト(PC-1またはPC-2)およびスマートフォンサイト(SP-1またはSP-2) にそれぞれアクセスし、質問に回答していただきました。
グループ1のユーザーが閲覧したサイト
グループ2のユーザーが閲覧したサイト
7インチタブレットユーザーの最大34%がスマートフォンサイトを支持
各タブレットでPCサイトとスマートフォンサイトを閲覧していただき、「どちらのサイトを使いたいと感じたか」を尋ねた結果、その多くがPCサイトを好む傾向が見られました。ただし、インチ別で見ると、7インチユーザーにおいては、最大34%がスマートフォンサイトを使いたいと回答しており、9~10.1インチユーザーと比べると17ポイントも差が出ることが分かりました。
PCサイトを好む理由は「画像が見やすかったから」が約7割
PCサイトを使いたいと感じる理由を尋ねたところ、「画像が見やすかったから」が、【PC-1】では74%、【PC-2】では61%と最も多く、「画像が見やすい」ことがサイトの支持に大きな影響を与えていると推測できます。
一方で、スマートフォンサイトを支持する理由をPCサイトと比較してみると、【SP-1】では「スムーズに操作できたから」(29%)、「サイト全体が把握しやすかったから」(39%)が【PC-1】よりも高く、【SP-2】では「本文が読みやすかった」が42%、「リンクやボタンがタップしやすかった」が42%、「文字の大きさが適切だと感じた」が29%と【PC-2】よりも高くなっており、これらの点はタブレットユーザーがPCサイトを閲覧することを想定した際に、ユーザビリティ上配慮したほうがよいポイントと推察されます。
また、インチ別に見ると、7インチユーザーは、特に文字の大きさや本文の読みやすさの点において、スマートフォンサイトへの支持率が高い傾向にあるため、7インチサイズ向けにPCサイトを提供する際には、文字の大きさや読みやすさに問題がないかを検証、あるいはスマートフォンサイトを表示させるなどの配慮が求められます。
7インチユーザーの70%以上は縦持ちでWebサイトを閲覧する
図1のアンケートに答えていただく際のタブレット端末の持ち方を尋ねた結果、7インチユーザーの75%、7.7~7.9インチユーザーの68%がタブレット端末を縦に持ってWebサイトを閲覧する結果となり、インチ数が小さくなるほど縦持ちでWebサイトを閲覧するユーザーの比率が高くなる傾向が見られました。
また、縦持ちでWebサイトを閲覧するユーザーの方が、横向きで閲覧するユーザーに比べ、よりスマートフォンサイトを好むという結果も得られました。