調査の狙い
iPadやKindleに代表されるタブレット端末が急速に普及している一方で、Webサイト側の対応としては、タブレット端末に最適化されたサイトを新たに提供しているケースは現在もそれほど多くなく、すでにあるPCやスマートフォン向けのサイトをタブレット端末向けにそのまま表示させているケースが見受けられます。
IMJでは、この現状を踏まえ、タブレット端末のユーザーがPC向け、スマートフォン向けサイトを閲覧した際に、Webサイト側からは、ユーザビリティ上、どのようなポイントに配慮すべきかを把握するための調査を実施いたしました。
今回の調査ではタブレット端末を画面サイズの異なる3つのグループ(7インチ、7.7~7.9インチ、9~10.1インチ)に分け、それぞれPCやスマートフォン向けのサイトについて使いやすさの印象、文字の読みやすさ、押しやすいボタンサイズなどについてグループごとに調査・比較をしています。
調査のトピック
- 7インチタブレットユーザーの最大34%はスマートフォンサイトを支持
- PCサイトを好む理由は「画像が見やすかったから」が約7割
- 7インチユーザーの70%以上は縦持ちでWebサイトを閲覧する
- タブレットユーザーが読みやすいと感じるフォントサイズは16px
- 9~10インチのタブレットユーザーは、縦持ち、横持ちに関係なく拡大しないで文章を読む
- 7インチタブレットユーザーはタップミスと拡大してタップする割合が多い
- タブレットユーザーに最適なボタンサイズは縦横32px以上
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査対象:20~59歳のタブレット端末を利用している男女 ※調査会社が保有する調査パネル
- 有効回答数:900サンプル
- 調査日時:2013年3月8日~3月11日
- 割付条件:タブレットの3画面サイズ(7インチ/7.7~7.9インチ/9~10.1インチ)と性別で均等割り付けを行った(※各画面サイズの主なタブレット 7インチ:Nexus 7、Kindle Fireなど 7.7~7.9インチ:iPad miniなど 9~10.1インチ:iPad、Xperia Tablet Sシリーズ、ARROWS Tabなど)