ジュピターテレコムと電通は、ジュピターテレコムの子会社ジュピタービジュアルコミュニケーションズに電通が資本参加するのを機に、新たな広告メディアや広告手法の開発に取り組むことを9月14日に発表した。ジュピターテレコムは、9月1日に大手番組事業統括会社であるジュピターTVと合併し、有料多チャンネル市場での事業拡大に向けて新体制を発表している。
ジュピターテレコムと電通の提携は、ジュピターテレコムの双方向・蓄積型メディアであるビデオ・オンデマンド「J:COM オン デマンド」や約660万世帯が視聴可能な「コミュニティチャンネル」などを、電通の広告ビジネスの専門性と膨大なクライアントと融合させることによって、新たな広告ビジネスモデルを確立することがねらい。9月中旬からは、「J:COM オン マンド」を通じて、メルセデス・ベンツ C クラスのレスポンス型広告の提供を開始する。これは商品映像を見た視聴者が、最後にリモコン操作でカタログを取り寄せることができる「資料請求型サービス」。通常の15~30秒のCMではなく、約25分かけて商品の特徴を紹介し、リモコン操作3ステップで資料請求まで誘導するシステム。
また、ジュピターテレコムが7月にリクルートから買収した、ジュピタービジュアルコミュニケーションズの保有株式のうち、600株が電通に譲渡され、譲渡後の出資比率は、ジュピタービジュアルコミュニケーションズが70.02%、電通10.00%、リクルートが19.97%となる。今後は、「アクトオンTV」を運営する、ジュピタービジュアルコミュニケーションズの機能を強化し、電通とジュピターテレコムが共同でさまざまなサービス開発を推進する。
プレスリリース:「ジュピターテレコムと電通,新たな広告メディア・広告手法を共同開発」(PDF)