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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

最近「ローカル」が気になっています。
地元や身近な人を応援したり、絆を深めるサービスたち

Nextdoor

 ご近所さんと使う非公開のソーシャルネットワーク。リリースから1年で全米50州すべてに展開していて、ご近所数は3,600から12,000にまで増加。VentureBeatという海外テクノロジーメディアの記事によると、アメリカのコミュニティでは30%もの人が近所の人の名前を知らない。この状況を改善するために生まれたのがNextdoor。そもそも安全なコミュニティをつくるためには人と人との関わりが大切だと。

 ユーザはプロフィールを登録して、ディスカッションの掲示板などに参加できる。コミュニケーションの活性化だけではなくて、例えば自然災害などがあった場合にもプッシュ通知してくれるライフラインの働きがあるそう。近所の掲示板がオンライン化された感じかな。

Lyft

 「Uber」はリムジンをオンデマンドで呼べるサービスだけれど、Lyftはカープール(同じ方向に向かう人どうしが、一人の車で一緒にそこに向かうこと)のためのサービス。カープールすると、高速が超混雑する時間帯に専用レーンが使えたりする。通常は子どもが同じ学校に通うママどうしだったり、近所に住む職場の同僚が行うものだけれど、Lyftはそれを赤の他人とやるところが斬新。

 Lyftの車は、車に貼られたピンク色のおひげステッカーで見分けられるようになってる。サービスリリースから約1年が経った今、サンフランシスコとロサンゼルスを中心に毎週30,000件のトランザクションがあるそう。もちろん安全面を考慮して、運転手になる人の身元調査を実施したり、取引が発生する前に乗せる側と乗る側が相手の評価をチェックできる仕組みなども用意されてる。ドライバーには、乗客が支払うドネーションの80%が入るそう。

Popularize

 地域開発をテーマとしたクラウドファンディングのプラットフォーム。事業者側が、地元の特定の場所に関して取り組んでるプロジェクトを投稿すると、それに対して地元の人が意見やコメントを寄せられる。また地元住民は、ずっと空きスペースになっている場所をこんな風に活用したら?といったアイディアを寄せることも。土地の所有者は、地域からオープンに意見を集めることで、実際に求められる、使われる活用法を見つけられる。

SmallKnot

 “Eat Local, Shop Local, Invest Local”(地元で食べて、地元で買って、地元に投資)というタグラインが素敵なSmallKnot。2011年10月にニューヨークでリリースされたサービスで、Kickstarterや日本だとCampfireなどのクラウドファンディングの地元お店バージョン。

 地元のケーキ屋さんが新しいオーブンを導入するための資金、居酒屋さんが古くなった内装を一新するための資金など、地元のお店を応援するプロジェクトに参加できるの。一般的なクラウドファンディングと同じように、支援すると何かしらのリターンがある。例えばカフェなら、コーヒーと名物ケーキのセットとか、高額の支援をしたらお店を一晩貸し切りとか。それもちゃんとお店に足を運ぶきっかけになるようになってるのね。これが日本、自分の地元にあったら絶対使う。

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。
オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup Datingでは、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/06/06 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17865

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