スパイスボックスは、博報堂の専門組織である生活者発想技術研究所と共同で、「界隈」に向けたマーケティングソリューション「界隈ENGAGEMENT」の提供を開始した。
「界隈」とは、生活者が「好き」や興味関心を軸に自発的に形成する集団を指す。SNSのアルゴリズムの発達により、生活者が見聞きする情報は自分の興味のある情報やフォローしている発信者の周辺情報が多くを占めるようになり、同じ興味関心を持つ人たちがSNS上を中心にゆるやかな集団を形成している。
こうした界隈は推し活や趣味、職業など多様な領域にわたって存在し、界隈の中や界隈間で情報や流行が伝播することで、界隈を起点とした消費が生まれているという。
博報堂は2024年11月に発表したレポート「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」で、界隈消費の実情を分析するとともに、界隈発想のマーケティングのプロセスを「見つける」「学ぶ」「盛り上げる」「広がる」の4つで行うことを提言している。
本ソリューションは、スパイスボックスのトライブマーケティングソリューションと連携することで、この4つのプロセスに基づいて開発された。
「界隈ENGAGEMENT」の提供内容
(1)見つける:ソーシャルビッグデータを通じた自社と親和性の高い界隈の発見&界隈MAPの作成
SNS上の投稿データ分析により、商品/ブランド周辺の界隈をターゲット候補として発見し、パネル調査を組み合わせながら、各界隈がターゲットとして有効かどうかの検証・選定を行う。
(2)学ぶ:共感文脈(ミーム・ハッシュタグ調査による有力メディア・インフルエンサー・アカウントの特定
SNSデータを元に界隈内で実際にエンゲージメントしている投稿・記事を、抽出~グルーピングすることで界隈ごとの「共感文脈」を可視化。
共感文脈調査を通じて可視化できる以下情報を踏まえて、ターゲット界隈への効果的なコミュニケーションを設計する。
(3)盛り上げる・広がる:インフルエンサー・メディアを活用したコミュニケーションのワンストップ設計
デジタル/ソーシャルメディアでの情報発信に加え、イベントや屋外広告を着火点としたデジタル/ソーシャルでの情報波及をデザインするような施策など、ターゲット界隈の特徴に合わせたプランニング〜実行を提供する。
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