SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

はじめての人にもわかる「アナリティクス」講座

これだけは避けたい、アナリティクスの失敗例【最終回】


 アナリティクスの基本を解説するこの連載も最終回となりました。最後に、アナリティクスを行ううえで、皆さんにおちいっていただきたくない失敗例を紹介します。「人」「ツール」「データ」「活用」の4つの観点から考えます。

アナリティクスの失敗パターン

 皆さんこんにちは、SAS Institute Japanの津田です。アナリティクス初心者の方を対象とした連載「はじめての人にもわかるアナリティクス講座」の第6回をお届けします。最終回となる今回はアナリティクスのよくある失敗例やチェック事項のごく簡単な紹介です。それを4つの観点、「人」、「ツール」、「データ」、「活用」でご紹介してまいります。失敗パターンはいろいろですが、あらかじめ理解しておくことでその影響範囲をコントロールすることにつながると思います。

人に関する失敗例

 初期段階では、初期のリーダーの役割を担うアナリスト候補の社員と、社外のコンサルタントが必要です。

 リーダーを明確にしてなかったため、アナリティクスの計画は立てたが、誰もDo(実行)せずそれっきり、なんてことがよくあります。ぜひ将来のアナリストの候補を特定してください。アナリスト候補には何らかの形で数学や統計、データ分析に親しんだことがある人が好ましいです。典型的な年格好は30代くらいと思います。アナリティクスにはざっと3つのロール(第3回参照)がありますが、初期段階ではそれを全部兼任することが多く、馬力が求められます。新しいことへの意欲や体力も十分、業務経験もあるとなると30代を連想します。また、その人の評価にアナリティクスを直結して退路を絶ってください。その人に逃げられたら初期のエンジンが回り始めません。

外部のコンサルタントを活用する

 また、外部のコンサルタントが必要であることは現実かと思います。会社の業務を考えてアナリティクスが活きる領域を判断し、必要な分析手法のスキル・トランスファー(スキルの伝達)をし、分析過程でアナリスト候補の疑問に答えていく、これらが外部コンサルタントに実施してもらうことです。

 よくある失敗ですが、「会社にとって必要な分析とはなにか」が不明確なまま研修に送り出され、ツールのスキルだけは身についたものの、現場で立ち尽くしてしまう、なんてことが多いのです。ご気分を害されたら申し訳ありません。でも初めての場所に行くのですから、やはりガイドは必要なのです。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ツール(分析手法)に関する失敗例

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
はじめての人にもわかる「アナリティクス」講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

津田 高治(ツダ タカハル)

USの大学院から経済学修士を取得した後、2001年よりアナリティクスを始める。流通・保険・メディア・製造など各種業界でアナリティック・コンサルティングを実施した後、SAS Institute Japanのソリューション・コンサルティング  シニア・マネージャー(現職)として日夜アナリティクスのお客様適用に研鑽を積む。趣味は料理とショッピング。■講演 Analytics 2013 - SAS® Fo...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/06/18 15:53 https://markezine.jp/article/detail/18246

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング