比喩は、コピーにもよく使われるレトリックの定番
レトリックというと何か特別なテクニックに聞こえるがそうではない。ふだんあなたが読んだり、見聞きする言葉によく使われているし、あなた自身も無意識で使っていることもある。レトリックはその使い方からいくつかに分類されている。代表的なものを挙げてみる。
置き換えタイプ
- 明喩(直喩)~明らかに似ているものに例える
- 隠喩~イメージや本質が似ているものに例える
- 提喩~全体を部分を使って例える(カメラ→レンズ)
- 換喩~象徴するものに例える(官僚→霞が関)
- 擬人化~人、あるいは動物やものに例える
- パロディ~似ている有名なものごとや人に例える
組み合わせタイプ
- 誇張~ありえないほど強調する
- 対照~比べて差を際立たせる
- 対句~似ているものを並べて強調する
- 反復~同じものや似ているものを繰り返して強調する
- 省略~省いたり短縮したりして興味を引く
レトリックの分類や定義、名称については諸説があるので、詳しく覚える必要はない。ただし、「置き換えタイプ」は日常会話から実用文までよく使われるので、用法は覚えておくとよい。
比喩で身近、親しみやすいものといえば<あだ名>だ。タレントの有吉弘行さんを一躍有名にした「おしゃべりくそ野郎」や「元気の押し売り」などのあだ名には比喩を使ったものが多い。
あだ名ではないが、タレントの彦摩呂さんの「味のIT革命やぁ~」、「野菜の六か国協議やぁ~」も比喩表現が多い。お2人とも、名前で検索すると発言がまとめられているので興味のある方はお試しを。
古今東西の有名な小説や詩は比喩の宝庫(あまりに多いのでここでは紹介しません)だ。村上春樹さんの作品も<村上春樹 比喩>で検索をかけるとまとめサイトが出てくるくらい、比喩がよく使われている。
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