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Owned Media Report~オウンドメディアマーケティング戦略の潮流

「オムニチャネルの視点からデジタルの活かし方を模索」
デジタル活用を推進するサッポロビールの取り組み

 企業のオウンドメディア活用の実態をお伝えする「Owned Media Report」。今回は2013年度に「デジタルマーケティング室」を新設したサッポロビールを訪ねました。発祥の地である北海道本社のコミュニケーション戦略、東京本社のデジタル戦略、複数存在するFacebookページの役割についてサッポロビール北海道本社 戦略企画部長 嵯峨山 真氏に伺いました(聞き手:松矢順一氏)。

今回お話を伺ったのは…
サッポロビール株式会社 北海道本社戦略企画部長 
嵯峨山 真氏
1990年入社、新潟・埼玉で企画・営業部門のち大阪ドーム、札幌ドームに出向しドームの立上げに携わる。その後、宣伝部、宣伝室長を経て、2009年10月より現部門に異動。「ふるさとのために何ができるだろう?」をキャッチフレーズに、北海道より企業ブランドの発信・商品ブランドの構築を行っている。

“お客様と一緒に創る”北海道独自のコミュニケーション戦略

 ── まず、北海道戦略について教えてください。サッポロビールさんにとって北海道は東京に並ぶ最重点エリアだと思います。嵯峨山さんは現在北海道全体を統括されていらっしゃるようですが、北海道ならではのコミュニケーションをどのように展開されていらっしゃるのでしょうか。

サッポロビール株式会社 北海道本社 
戦略企画部長 嵯峨山 真氏
サッポロビール株式会社 北海道本社 戦略企画部長 嵯峨山 真氏

 2013年のマーケティング方針として「黒ラベルファースト」というコンセプトを打ち出しています。北海道はサッポロビール発祥の地であり、ブランドとしての誇りと伝統を背負った基幹エリアです。北海道の方々に日ごろの感謝の気持ちを伝えるべく『サッポロ クラッシック』や『黒ラベル・The・北海道』などの北海道限定商品を発売しております。

 また、お客様のあらゆる接点でサッポロビールを体感していただくために、限定TVCMだけではなく、音楽やスポーツなどのエンタテインメント接点や道庁や自治体と連携した北海道観光誘致の活動の中でも、サッポロビールとの接点を構築しております(参考記事:北海道エリアの2013年マーケティング方針・北海道戦略説明会と限定商品「黒ラベル・The・北海道」)。

 様々な接点を構築しておりますが、“お客様と一緒に創る”という視点をいつも意識しております。例えば北海道エリア限定のTVCMでは、5万人を超える方々が訪れる『RISING SUN ROCK FESTIVAL(ライジングサンロックフェスティバル)』という1999年から続いている音楽イベントとコラボレーションした企画を展開し、コミュニケーションを構築しております。

 イベントへ訪れたお客様にCM出演していただいたり、副次展開としてそのイベント体験を他の場所で体験できるように、札幌駅前で期間限定ビアガーデンを開設しています。期間限定ビアガーデンでは、RISING SUN ROCK FESTIVALの開催前は出演者決定情報、出演者がアピールできるブースの設置など情報発信し、開催後には出演者の音楽や映像などを通じてイベント来場できなかった方にも、イベントを体感いただける接点を設けております。

 この仕掛けは非常に好評を頂いておりまして、CM出演したいという声はもちろん、SNS等への書き込みや投稿数増加といったデジタルへの波及効果も当然ありました。さらに女性のサッポロビールファン増加にも貢献し、結果的に売上向上にも寄与しております。

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この記事の著者

松矢 順一(マツヤ ジュンイチ)

株式会社アサツーディ・ケイ クロスコミュニケーション局を経て、伊藤忠商事株式会社情報産業部門でデジタルマーケティングを担当し、株式会社ADKインタラクティブ取締役就任。その後、楽天株式会社メディア事業副事業長を経て株式会社Tube Mogul執行役員就任。著書には共著で『次世代広告コミュニケーション』『トリプルメディアマーケティング』。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/18412

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