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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

Owned Media Report~オウンドメディアマーケティング戦略の潮流

「モノを伝えるためにコト作りを重視する」 コーセー『肌極大学』のコミュニケーション戦略

様々な手段で接点の多様化を実現

 ── 「コト」の部分、コンテンツに関してもう少し詳しく教えてください。MYLOHASとの共同コンテンツ、カフェなどのリアル展開、@cosmeイベント、さらにはマルコメさんとのコンテンツアライアンスなど様々なコンテンツ設計になっていますがどのような狙いなのでしょうか。

 肌極に関連する世界観を表現するために接点開発を実行した結果、様々なコンテンツを展開することができました。MYLOHASはオーガニック嗜好の方が多くいるメディアでブランドコンセプトとも合致しています。集客力のあるメディアですので集客用としてのコンテンツを共同開発しています。

 また、マルコメさんのWebマガジン『発酵美食』内の1つのコンテンツを、マルコメさんと一緒に運営させて頂いております。マルコメさんの味噌も発酵、私たちの肌極も発酵をコンセプトにしておりますので発酵に興味のある方を一緒に集めていくという目的を共有し進めています。これらの取り組み以外にも、六本木農園によるメニュー作り、イベントでの告知・サンプリング、米作り体験など、リアルコンテンツも組み合わせたコンテンツ設計を行っております。

デジタル時代だからこそリアルが重要

 ── まさにデジタルとリアルを融合させた取り組みだと感じます。

 リアルイベントによる2次的な拡散も含めて情報を認知し、MYLOHASや発酵美食でブランド理解していただき、カフェやイベントで体験していただくことで、私たちが提供しているコトの意味を知り、サンプリングで商品のよさを理解していただき、ファンになっていただくというシナリオを想定し設計しております。今年の11月にはサンプリングやお米の収穫などのイベントを実施する予定ですし、来年度もコンテンツは拡充し接点を広げていく予定です。

 デジタルでは基本無料で情報を手に入れることができます。その分情報に重みを感じずらいと言いますか忘れやすいのでは? と感じます。私たちはデジタルだけでの情報発信では限界があると考えておりまして、その分リアルでの接点作りを大切にしております。私たちの商品は店頭販売を基本としておりますので、リアルを重視するのは当然ですしコト作りにおいてもリアルでの接点を構築し、経験・体感していただくという点を重視しております。

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量より質を重視

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この記事の著者

松矢 順一(マツヤ ジュンイチ)

株式会社アサツーディ・ケイ クロスコミュニケーション局を経て、伊藤忠商事株式会社情報産業部門でデジタルマーケティングを担当し、株式会社ADKインタラクティブ取締役就任。その後、楽天株式会社メディア事業副事業長を経て株式会社Tube Mogul執行役員就任。著書には共著で『次世代広告コミュニケーション』『トリプルメディアマーケティング』。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/18476

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