車を愛している人をつなぐ かけ橋になりたい
「ジャッロガラージュ」のお客様の間では、どんな欧州車が人気なんでしょうか?
最近は、以前はオシャレな若い人に人気があった、クーラーもないような古いフランス車などを、私と同年代か、少し上の年齢の男性が買われるようになりました。ルノー4やシトロエン2CVなどです。
同様に、スポーティーなマニュアル車を購入してワンメイクレースに参加されるなど、趣味性の高い車も人気です。アルファロメオのマニュアル車は各地でレースも開催されます。このように生活に少しゆとりも出てきて、通勤用や家族用の車はすでにある方々が自分だけの楽しみのために購入される例が多く見られます。
なるほど。車の楽しみ方もかなり幅広くなっているということですね。
ええ。新車や高級車ばかりを追うのではなく、田舎道をのんびり走るとか、サンデーレースに参加するなどの多様なニーズが生まれて来ているという点では、日本のカーライフ市場や大人の休日の楽しみ方も成熟してきたのかな?と感じています。
楽天市場店の車の紹介ページ。写真はFIAT BARCHETTA(フィアットバルケッタ)」。

水河さんは、そうした個性的な車両をどのように仕入れているんですか?
「ジャッロガラージュ」では、日本中で探しても見つからないような希少な車種も在庫として入庫してきますが、実は普通の中古車店のように業者オークションでの仕入れは、オープン以来ほとんどしたことがありません。
同一車種のオーナーズクラブの主催者などから「メンバーの1人が手放さないといけないのだけど、引き取ってくれないか?」とか、「事情で国産車に乗り換えなければいけないのだけど、国産車の店に引き取ってもらい、そのまま廃車されたりするのが忍びない」などという個人の方からお譲り頂くことも少なくありません。
その車に愛情を持っているオーナーさんからたってのお願いで、ということですね。
ええ。あとは私の前職とも関係があるのですが、日本中のイタリア車ディーラーなどから少し古い車が入庫した場合には「いらないか?」と声を掛けていただくこともあります。
オーナーさんから業者まで、その車を愛していた人から次に愛してくださる方への橋渡しをしているようなモノだと思います。また、そうやって車両が日本中から集まってくるのは、常日頃どのような考えで車を仕上げて販売をしているかをアピールし、それをネットを通じて多くの方に知ってもらえているからだと思います。まさにネットなくしては考えられない現象だと思います。
お客様からディーラーまで、車を愛している人たちのキモチが伝わってきますね。では、引き続き
後編では、ネットショップ運営の舞台裏についてうかがっていこうと思います。