Search Engine Strategie San Francisco 行ってきました その2
2013年9月11日~13日、サンフランシスコのMarriot Hotelにて、世界最大規模の検索エンジンマーケティングのカンファレンス、SES San Franciscoが開催されました。3日間を通して約50種類のデジタルマーケティングに関するセミナーがあり、非常に活気があるイベントです。
今回はそのなかから、Googleウェブスパムチームのトップ Matt Cutts氏が特別ゲストに登場した、キーノートのレポートをお届けします(前回の、検索エンジンマーケティング×トリプルメディアに関するのレポートはこちら)。
Keynote- Design your own search engine
まずは、「どのように検索エンジンを作るのか?」というテーマで議論が始まりました。
Matt Cutts氏によれば、検索エンジン開発に重要なのは、単なる技術的な課題よりもポリシーであるとのこと。つまり、何を検索結果に表示させ、何をさせないのか、その判断基準が検索エンジンのキモであるというのです。
たとえば、アダルトや暴力的表現のコンテンツは表示させるべきかが話題になると、ほとんどの聴衆は「規制されるべき」と考えているようでした。すると次に出てくるのは、「どこまでが規制されるべきコンテンツであるか」という課題です。この基準は、国によっても、個人によっても見方が異なります。
こうしたバランス調整(ポリシー)が、検索エンジンの構築で非常に難しいとのこと。Google成功の秘訣は、検索技術のすごさだけでなく確固たるポリシーがあるからだと述べていました。