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Global Search Engine Marketingを考える

いまさら聞けないGoogleハミングバードまとめ (前編)

 『海外SEO SEM』の著者・山岸ロハンさんが、グローバル視点でのサーチ・エンジン・マーケティングについて、その月注目のトピックスを取り上げます。今回は、Googleハミングバードについてのまとめです。

 パンダ、ペンギン、ハミングバードとかわいらしいネーミングですが、SEO業界へのインパクトは莫大なGoogleの検索エンジンアップデート。今回は、最新のGoogleアルゴリズムアップデート、ハミングバードアップデートについてまとめました。

Googleアップデートおさらい

 ハミングバードを語る前に今までのGoogleのアップデートをおさらいしましょう。

パンダアップデート

 2011年(日本上陸は2012年)に適応された、質の低いコンテンツを対策するためのアップデートでした。具体的には、以下3つがあげられます。

  • コンテンツの品質が低いとされるサイトの無価値化
  • 重複コンテンツの整理
  • 意味のない文章を羅列しただけのワードサラダの無効化

ペンギンアップデート

 2012年に行われた、品質の低いリンクやリンクサイトを無効化するアップデートでした。 以下のように、過度なSEO対策に対して行われたアップデートでした。

  • 不自然なリンクに対する対処
  • キーワードの詰め込みすぎや隠しテキスト等の過剰SEO

 パンダ、ペンギンアップデートは、品質の低いものを検索の上位に出さないようにする、少し後ろ向きなアップデートだったといえるでしょう。いわゆる、マイナス指向のアップデートです。

 ところが今回のハミングバードアップデートは、今までのアップデートとは大きく違います。Googleによると、全体の検索結果の90%に影響したとされていますが、実際には大きなランキングの変動を感じなかった人が多いのではないでしょうか。

ハミングバードアップデートの特徴

 ハミングバードアップデートの最大の特徴は、「キーワード」から「会話型検索」を目指していることにあると伝えられています。要するに、検索されているキーワードに対してではなく、その“検索意図”に対してどのような検索結果を返すかがテーマなのです。この“検索意図”の具体例をあげてみましょう。

 「日本で一番高い山は?」と聞かれた場合、日本人であればほとんどの人が「富士山」と答えるでしょう。では、検索ではどうでしょう。「日本で一番高い山は?」という検索クエリには、「富士山」というキーワードは入っていません。そのため、検索意図に応える「富士山」という検索結果がなかなか出てきません。

 「日本で一番高い山=富士山」の思考回路をアルゴリズムに適応したのが、今回のハミングバードアップデートの大きな変化といわれています。ただ現時点では、このアップデートによって「キーワード」検索をした場合、ダイレクトな結果が出ない場合もあるようで賛否両論です。今後の改善が期待されます。

 実は、筆者は10年ほど前にボストンの検索エンジンイベントでGoogleのアルゴリズムの開発者が登壇した際に、「Googleはどこに向かっているの?」という質問を投げかけました。 その時の回答が「Googleは人間と会話ができるような検索エンジンを目指している」というものでした。10年の歳月をかけて、このハミングバードアップデートによって、Googleの究極のテーマがいよいよ始動したということなのでしょうね。

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この記事の著者

山岸 ロハン(ヤマギシ ロハン)

株式会社インフォキュービック・ジャパン 代表取締役1974年生まれ。留学のためアメリカに渡米しMinnesota State University, Mankatoを卒業。1998年より米国にて検索エンジンマーケティングに従事、SEO、リスティング広告のノウハウを習得。5年をかけて世界中に検索エンジンマーケ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/12/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/18848

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