自身の「不便」を解消するために誕生
かなり使うシーンが限定されたCALFULだけれど、それもそのはず。アイディアは、馬場さんがGAPで実際に買い物をしていたときに感じた不便さから誕生したもの。選んだ商品はそれぞれ60%と30%OFF、さらにレジで総額から10%OFFという手強いセールだった。暗算するわずらわしさを感じて、CALFULを開発することを思いついた。アプリの機能性は本当にシンプルで、あくまで想定する利用シーンはセール時のお買い物。当初はいろいろ機能アイディアがてんこ盛りだったけれど、女子に長く使ってもらうにはシンプルが一番、と機能を削ぎ落としていった。必ず手書きでデザインを落とし込んで、それをもとに議論を重ねたそう。

日課はApp Store内の順位チェック
今回お話を聞いた今木さんと馬場さんが担当したのはCALFULの開発。デザインや全体のディレクションなどの役割もあったけれど、敢えてエンジニアを選んだ2人。他の役割もかっこいいけれど、中でもエンジニアに憧れやかっこよさを感じたと話す今木さん。独学で、Objective-Cを使ったコーディングにチャンレジ。馬場さんは、自分でモノを作り、それを世の中に送り出すという体験をしたいという理由から同じくコーディングを選択した。現在は、リクルートのメディアテクノロジーラボ(MTL)を拠点に活動するTech Girl。優秀なエンジニアが周囲にいるため、つまずいてもすぐに相談できる環境に恵まれてる。
「自分たちが作ったアプリがApp Storeに並んでいるのを見たときは、本当に世の中に出たんだ!と実感してすごく感動しました。今でも、2人とも毎朝起きると、CALFULなどのアプリのランキングをチェックするのが日課になっています(笑)」。