ヴァリューズは保有する20万人規模の一般ユーザーのPC上での行動ログから、メーカー・サービス企業の2013年10月度のサイト閲覧ランキングを集計した。
訪問ユーザー数では、1位「日本郵便」、2位「ヤマト運輸」と、郵便番号検索や宅配便など日常的に利用頻度が高いサイトが上位となった。ランキング全体では、家電・PCメーカーが多数ランクインしたほか、サントリー、サッポロビール、アサヒビール、ジョージア(コカ・コーラ社)、コカ・コーラ パークなど飲料業界のランクインが目立っている。
一方、ページビュー数の多い順にみると、1位「コカ・コーラ パーク」、2位「CLUB Panasonic」、3位「サントリーホールディングス(会員サイトサントリータウン含む)」となり、会員制サイトが上位を占める結果となった。
特に1位のコカ・コーラ パークは、10月度の月間1人当たりページビュー(PV)が522PVと他社を圧倒。多くのコンテンツが閲覧されている。
飲料業界で進むオウンドメディア活用。本調査レポートでは「コカ・コーラ パーク」と「サントリータウン」の強さを集客力・ファン化・コンテンツ充実度の3軸から分析している。企業のオウンドメディアにおいて重要な要素といえる「集客力」「ファン化」「コンテンツ充実度」を、サイト上のネット行動に置き換えて「UU数」「リピート率」「滞在時間」と指標化したところ、「サントリータウン」は集客力とリピート率が高く、「コカ・コーラ パーク」は特にコンテンツ充実度が高い(滞在時間が長い)ことがわかった。
流入元の内訳をみると、「サントリータウン」は有料ネット広告からの集客ではなく、自社のコーポレートサイトや「金麦」など商品ブランドサイトで接点をつくり、加えて「お気に入り」経由で多数のリピートユーザーを集めている。
一方、「コカ・コーラ パーク」への2013年9月・10月度の検索流入キーワードTOP10をみると、10位以内に「女子くじ」「すごい自販機」「綾鷹 人生ゲーム」などのコンテンツ名がランクイン。「コカ・コーラ パーク」のコンテンツ充実度の高さと、これらが滞在時間の長さにつながっていることが検索流入キーワードにも顕著に表れる結果となった。
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