2009年に設立されたPush IO(プッシュ・アイオー)は米国コロラド州に拠点を持ち、プッシュ通知サービスを提供している。米レスポンシスは、プッシュ通知機能のグル―バルリーダーであるPush IOの買収を発表。同社のプラットフォームは「レスポンシス・インタラクト・マーケティング・クラウド」に統合された後、SMS、Eメール、ディスプレイなどと共に顧客体験を創出し、デバイスを横断したプッシュ通知を送る機能をマーケターに提供することが可能となる。
2020年までに世界中で750億台もの端末がインターネットに接続されると予想されていることから、プッシュ通知はデジタルマーケティングにおいて、携帯電話やタブレット端末のみならず、インターネット接続しているすべての端末ユーザーにアクセスするための重要なチャネルになると考えられている。
レスポンシスが米国で行った消費者調査によると、米国内において企業アプリをダウンロードしている人の68%がプッシュ通知機能をオンにしているという結果がでている。そのような消費者の70%以上は注文に対する通知や位置情報に付随する通知等のコミュニケーションに価値を見出している。また、米市場調査会社フォレスター・リサーチの調査によると、マーケターは電子メールと比較してプッシュ通知の開封率が50%以上高く、クリックスルー率も2倍高いという結果も出ている。
レスポンシス イマージングチャネル担当シニア・バイス・プレジデントのマイケル・デッラ・ペンナ氏は、「今日、プッシュ通知は主にモバイルデバイスに送られているが、将来的にマーケターは、ウェブブラウザー、ゲーム機器、エンタテイメントシステムなどにもプッシュ通知を送ることができるようになるだろう」と述べている。
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