1日に2回、ツイートが急増。浅田真央選手に関するツイートはなぜ増えたか
最後にフィギュアスケートの浅田真央選手について。ちょうど本稿執筆時(2月25日16時前後)、浅田選手に関する大きなニュースが2つ飛び込んできた。こちらは「直近1日(15分毎)」の集計結果だ。
2月24日の17時前後、25日の15時前にツイート数が急増した。この原因を具体的なツイート内容から分析してみる。すると、24日17時前後は「【キム・ヨナと浅田真央のプリクラが流出www】実はめっちゃ仲良しwww」という内容のツイートが拡散したから、25日15時前は帰国後の記者会見での発言内容がメディアで取り上げられたからだと原因を突き止められた。
前述したとおり、このように対象ワードを含むツイートが急拡散された場合、その情報をアラート通知してくれる機能もオプション提供されている。
BuzzFinderを使いこなして時々刻々と変化する世間の興味・関心を捉える
このような用途で活用できるBuzzFinderは、初期導入費用:10万円、月額料金:10万円(いずれも税別。1ID当たりの価格)と導入しやすい価格帯。Twitterで分析対象にできるキーワードの条件数は3件まで。4件以上設定したい場合は1件当たり1万円(税別)で追加が可能だ。
最低契約期間は2カ月からと短期間の利用も可能。提供会社がアクセス解析ツール「Visionalist」なども提供しているNTT Comということで、自社のマーケティングをめぐる現状・課題を同社担当者と共有しておけば、「BuzzFinderで何ができるか」と一緒になって考えて、活用方法について提案してきてくれることだろう。
こうしたソーシャル上の評判について、「広告代理店などに収集・分析を任せているからひとまず安心」と考えている企業もあると思う。しかし、例えば「フィギュアスケート」というテーマでも、「採点基準」「森元総理の発言」「現役続行」といったように世間が「フィギュアのどこに注目しているか」は時々刻々と変化している。
それだけ変化の激しい生活者の声も、BuzzFinderを駆使することで、ほとんどリアルタイムに把握できる。フィギュアの例で続けると、「大半の人は採点基準について異議を唱えるよりも、純粋に健闘を称えている。そのムードに水を差さないメッセージを、熱が冷めないうちに発信しよう」と新鮮な情報を切り取って分析することで、キャンペーンやソーシャルメディア運用で使うメッセージづくりの参考として役立てられるはずだ。
さらにBuzzFinderで収集・分析対象にするワードは、制限数内であればいくらでも追加・修正・削除できる。「オリンピックとともにW杯についての言及が多い。W杯の盛り上がりを探るために、『W杯』についてのツイート数も、予定より早めにチェックを始めよう」といったように、関連ワードへの対策も早期に打つことができるはずだ。
自社の製品・サービスについて、世間はどのように感じているのか。世間の空気を瞬時に理解して次の打ち手を間違えないように、BuzzFinderのようなツールは手元に備えておきたいところだ。