Borrell Associates Incは、地域検索広告の利益が2007年までの1年で32%増加の77億ドルにも上るだろうと最新のレポートで発表した。
調査によると、有料地域密着型検索の広告カテゴリが最も速く成長するだろうと予想され、二倍近くの18億ドルに上るだろうとしている。これは地域検索広告の収益の約1/4を占める。メール広告についても、54%増加の2億3300万ドルになるとしている。バナー広告とリスティング広告は18.4%増加の56億ドルになると報告している。
また当レポートは、2010年までには地域密着型検索広告とメール広告が、地域密着型オンラインマーケットの半分になると予測している。しかし同時に、当分野での収益が100億ドルに達すると予想される4年後には、伸びが停滞するだろうという予測もしている。
「事はこのまま良いようには終わりません」
当レポートを発表したBorrell Associates Incの社長、Borrell 氏はコメントしている。
「今までの8年間2桁増の伸びがあったため、どこかのポイントでは減速しなくてはならないのです」
さらに、当調査ではオンライン系のみの雇用の需要が37%増加すると見積もっており、この流れは来年まで続くだろうとの見通しを持っている。
他にも、現在の地域密着型広告のトップカテゴリは不動産と自動車産業で、地方オンライン広告の1/3を占めているという報告が上がっている。特に不動産の分野はマーケットの22%になっているとのこと。昨年、一部不動産の販売が落ち込んだが、その分広告は増え続けているのが現状だ。
また、テレビ、新聞社が地方レベルでオンライン動画広告に乗り出しているのも報告されている。まだ正確に測定できるほど大きな市場ではないが、来年には1億ドルを凌ぐ産業になるだろうとしている。Borrell氏は以下のようにコメントしている。
「もはや新聞社はインターネットを脅威とは捉えていない。彼らも今後オンライン動画広告に乗り込んでくるだろう」
なお、当レポートは有料で、995ドルである。