10月16日、ネットユーザーの利害を代表する組織として、任意団体「Movements for Internet Active Users(MIAU、日本語名「インターネット先進ユーザーの会」)が設立された。11月18日には、MIAUの発起である、ジャーナリストの津田大介氏、法政大学准教授の白田秀彰氏、評論家の小寺信良氏らが記者発表会と講演を行っている。
MIAUの設立のきっかけとなったのは、文化庁から10月16日付で発表された「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」と「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会中間まとめ」の2つに関する意見募集(パブリックコメント)。11月15日を締切とするこの意見募集に対して、ネットユーザーの意見を集約し、その権利を守るための行動を行うためにMIAUが設立された。
MIAUのサイトで発表されている活動趣意書では、当面の活動として、具体的には次の点に関して意見表明等を行うとしている。
・違法サイトからのコンテンツダウンロード違法化への反対意見表明
・コピーワンス及びダビング10技術の採用に対する反対意見表明
・著作権の保護期間延長に対する反対意見表明
・上記1~3に関するインターネットユーザーの意見表明の支援
当面は著作権に関する活動を中心に行い、現在進められている制度の変更が、ネットユーザーの日常にどのような影響を与えるか、どのような法制度システムが望ましいかについて啓蒙活動を行う。また、インターネットでの経済活動や表現活動・コミュニケーションに関する問題等についても、インターネットユーザーの利害が損なわれる形で制度が変革されるということであれば、関わっていくことも明らかにしている。また、10月18日に行われた記者会見と講演のもようは、YouTubeおよびニコニコ動画で公開することも発表されている。