Ooyala(ウーヤラ)は、2013年第4四半期(2013年10~12月)の世界中のオンラインにおけるビデオ配信状況や視聴傾向がわかる指標調査レポート「Global Video Index」を公開した。「Global Video Index」は、世界130か国以上、約2億人の視聴者の視聴習慣データを匿名で毎月測定し、また毎日数十億件のビデオ解析イベントを処理してまとめたもの。
消費者のオンライン視聴動向
今回のレポートでは、モバイルおよびタブレット端末によるオンライン視聴が、2011年第4四半期以来3年間で719%と記録的な伸びを示した。前年度比は160%で、モバイルおよびタブレット端末によるオンライン視聴の著しい増加は、放送事業者がクロスデバイスでの視聴を実現することで収益向上に結び付くことが明らかに。また広告主は、モバイルとタブレット端末が加わることで、より多くの視聴者に向けて宣伝できるチャンスがあることと立証された。
現在のペースで推移した場合、モバイルおよびタブレット端末による視聴は、2016年までにすべてのオンライン視聴の半分を占めるほどになると同社は予測する。
モバイルおよびタブレット視聴の爆発的成長
同社による最近の調査では、回答した放送局や配信社、数百社の99%がモバイル端末は自社のオンライン事業にとって重要かつ不可欠なものだと考えていることが明らかになった。この流れは、Univision社が最近開始したTVEverywhereサービスや、Foxtel社新しいビデオストリーミングサービスであるPrestoなど、世界中で証明されている。
ビデオの再生が可能なモバイルデバイスが浸透する中、大手放送局も新しいマルチスクリーンサービスの展開に乗り出しており、モバイルオンライン視聴は急速に拡大し続けている。
消費者がモバイルまたはタブレット端末でビデオを見て過ごす時間は、今四半期単独では、すべてのオンライン視聴の4分の1を越えている。また、モバイル端末の視聴者は視聴時間の半分以上を30分以上の長編ビデオに費やしており、タブレット端末の視聴者では視聴時間の35%を費やしていた。さらに、モバイルでのビデオ再生の割合は2013年の第3四半期から第4四半期までで21%上昇した。
スポーツビデオの視聴がすべてのデバイスで増加
今回の「Global Video Index」では、スポーツ放送事業者が先進技術を視聴者に届けることに最も積極的であり、同時にスポーツファンは、視聴機器が何であれ、最も積極的なビデオ消費者であるということも明らかになった。
平均すると、モバイル視聴者は、1回あたり、ビデオオンデマンド(VOD)の3倍の時間にわたりライブスポーツを視聴。またタブレット視聴者は、1回あたりスポーツ以外のライブビデオの2倍の時間にわたってライブスポーツを視聴していた。
デバイス別の動向といった観点から見ると、スポーツの全視聴時間のうち10分以上のビデオの視聴に費やしていた時間の割合は、モバイル視聴者が62%であるのに対して、インターネットTVの場合は87%であった。しかしながら、モバイル視聴者の場合、長時間にわたって試合のハイライトや総集編を見続けていることがよくある。
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